Japanese
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言わずとしれた遊び心に満ちたバンド、グループ魂の久しぶりとなるリリースは配信限定シングル。今作もド直球でパワフルなロック・サウンドと様々なフックが散りばめられた歌詞はそのままに、音楽的に"オッ?"と感じさせるようなアプローチがされている。彼らのパブリック・イメージはやはりパンク・コント・バンドというキャッチそのままに、才能溢れたタレントたちが自由に遊んでいるバンドという見え方が多数で音楽的な解釈というのはなかなかされてこなかったように思うが、やはりそのサウンド・メイクに関しても非凡なセンスが見え隠れしており、今までの流れとは違った新しいグループ魂の提示がなされているように感じる。大人の遊び心とロックへの愛を感じる彼らにしか成し得ない卒業ソングだ。(伊藤 啓太)
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グループ魂 (40)
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言わずとしれた遊び心に満ちたバンド、グループ魂の久しぶりとなるリリースは配信限定シングル。今作もド直球でパワフルなロック・サウンドと様々なフックが散りばめられた歌詞はそのままに、音楽的に"オッ?"と感じさせるようなアプローチがされている。彼らのパブリック・イメージはやはりパンク・コント・バンドというキャッチそのままに、才能溢れたタレントたちが自由に遊んでいるバンドという見え方が多数で音楽的な解釈というのはなかなかされてこなかったように思うが、やはりそのサウンド・メイクに関しても非凡なセンスが見え隠れしており、今までの流れとは違った新しいグループ魂の提示がなされているように感じる。大人の遊び心とロックへの愛を感じる彼らにしか成し得ない卒業ソングだ。(伊藤 啓太)
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このバンドの本領が発揮される"ライヴ"という舞台をパッケージしたグループ魂、初となるライヴ盤をリリース。全15公演のツアー・ファイナルは日本武道館で行われた。とにかくオーディエンスとの一体感がハンパないコール&レスポンスは、お客さんのノリが良すぎて驚かされる。ライヴっていうのはアーティストとオーディエンスと共に作り上げるものだということを再認識させられた。自主規制した"ピー"の音が度々入るMCも含め、お下劣で大変ハッピーなのです。どうです? これを聴いたら彼らのライヴに行かずにはいられないですよ。でも暴動(Gt)いわく、"しばらくやんないけど"とのこと。それまでコレを聴き込むしかありませんね。「パンク仲間はずれ」でも叫んでいるように全国のCD店の方、グループ魂をパンク・コーナーに置いてあげてください!(花塚 寿美礼)
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シングル「べろべろ」、アルバム『1!2!3!4!』、そして今年2月には日本武道館公演も決定と、昨年末からさらに勢力的に活動しているグループ魂の今年1発目のリリースは、小2レベルのおバカ・ソング(笑)。野球かサッカー、それに音楽としょうもない下ネタ。あとは毎週のジャンプか。そんなもんしかつまってない歌です。何しろ歌詞の大半が「だだだ」ですから。皆様も歌詞が分からなくなったら「だだだ」で歌っていいそうですよ。そんでもって、歌いだしが「なにさまだ お子さまだ」ですから。港カオル的に言えば「僕たちはいくつになってもママのおっぱい恋しいのだ!」とかそんなところでしょう?おバカな少年ソングとおバカな赤ちゃんソングを歌うオッサン・バンドは、こういうことやらせたらやはり日本一チャーミングです。(島根 希実)
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宮藤官九郎脚本の作品って、とことん笑いを追及したものではなく、シュールになりすぎず、ストーリーにハートフルな要素が入っているというのが一つの特徴でもある。笑って笑って、ほろりと泣ける、「日曜の夕食時もいけるぞ」みたいな温かさがあるのだ。そして、初のバラードにして、ついにグループ魂でもその側面を持った作品が登場した。舞台は夢の中。もじゃもじゃの毛の謎の生き物が泣いていて、なんとか笑わせようと奮闘する。ようやく笑うと、"行こう おもしろい明日" と声をかける。"おもしろの彼方"だとか"おもしろい明日" だとか、希望や人間愛を"おもしろい" というキーワードのみで描けるのも、笑わせるという行為の愛おしさと人間臭さを知っている笑いのエキスパートならでは。ひょっとして"おもしろい"って至極の愛の言葉なのかも。(島根 希実)