DISC REVIEW
Japanese
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グループ魂
べろべろ
宮藤官九郎脚本の作品って、とことん笑いを追及したものではなく、シュールになりすぎず、ストーリーにハートフルな要素が入っているというのが一つの特徴でもある。笑って笑って、ほろりと泣ける、「日曜の夕食時もいけるぞ」みたいな温かさがあるのだ。そして、初のバラードにして、ついにグループ魂でもその側面を持った作品が登場した。舞台は夢の中。もじゃもじゃの毛の謎の生き物が泣いていて、なんとか笑わせようと奮闘する。ようやく笑うと、"行こう おもしろい明日" と声をかける。"おもしろの彼方"だとか"おもしろい明日" だとか、希望や人間愛を"おもしろい" というキーワードのみで描けるのも、笑わせるという行為の愛おしさと人間臭さを知っている笑いのエキスパートならでは。ひょっとして"おもしろい"って至極の愛の言葉なのかも。
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