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2011年に結成された、都内を拠点に活動する4ピース・バンド、Helloesの1stアルバム。基本となるのは、恐らくメンバーの原風景なのであろう00年代ギター・ロックを消化したサウンドで、そのメランコリックなメロディと孤独や倦怠感を滲ませる歌詞はSyrup16gやTHE NOVEMBERSに通じるものがあるし、時に差し込まれるダークなダンス・ロックからはThe MirrazやARCTIC MONKEYSなどを連想させる。総じて、まだまだ荒々しさを感じさせるし特別な目新しさはないのだが、その音の端々にキラリと光るものがあるのも確か。明らかに“やりたい音”よりも“出てきた音”を重視したようなアルバム後半楽曲が粒ぞろいなところを見ても、今後もっともっと歌とメロディを大事にしていって欲しいなと思ったりする。(天野 史彬)
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