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現在に至る過熱したUSインディの口火となったのは、前作『Wincing The Night Away』が全米初登場2位を記録した要因が大きかっただろう。まさにエポック・メイキングな出来事。それから約5年、首を長~くして待っていた新作がついに到着した。今回はDANGER MOUSEとの課外活動も注目されるフロントマン、James Mercerがほぼすべての楽器を演奏しレコーディングを行なったという。アルバム・タイトルは"明日の港"だが、THE SHINSとして未来を見据えたリスタートの意味合いもありそうだ。派手さのないシンプルで牧歌的なサウンドだが、エモーショナルな歌声が優しく抱きしめるように響き渡る。やはり彼らのポップ・マジックは5年の空白を経ても色褪せない。日本ではやや地味なポジションに甘んじているので、本作でさらなるブレイクを祈る!(伊藤 洋輔)
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Skream! 2024年09月号