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Veni Vidi Viciousが息を吹き返した。そして覚静した。思えば、活動休止発表時、入江良介自身は解散の気持ちでいた。つまり、本当なら、VVVは1年半前に死んだも同然だった。そんな、事実上の死、そこを抜け出た先にあったものこそが、本作のタイトル・トラック「Good Days」。自分が死んだと仮定して妻と子供に書いたという、“僕が守る”ではなく愛する者の幸福をひたすらに願うこの曲は、彼が自らを殺すことで、初めて外界と繋がることが出来た曲でもある。そして、入江良介自身がTwitterでもって“届け!”と言い、拡散希望を、“繋がり”を求めたこの曲には、これまでのVVVでは持ち得なかったものがいくつも詰まっている。人生への、愛、希望。音楽への、愛、希望。ここには、命と希望、そしてバンドにとっての変化と発展がある。(島根 希実)
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Skream! 2024年09月号