Japanese
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1年半ぶりにリリースされた4枚目のアルバムは、ゆるゆる~と見せかけて、細かな音がたくさん散りばめられていて楽しい仕掛けが仕組まれている。そのあたりスペアザは知能犯だ。大人の音遊びといった感じ。平均して1曲が長い(なかには9分超えの大作も!)けれど間延び感がまるでない。ライヴでは以前から披露されていた「it's my house」はドラマティックに展開される耳なじみのいいナンバー。アコースティックな楽曲の「Palabora」はノスタルジックな妙に泣けちゃうメロディだったりと多彩な側面を見せる。持ち前のバンド・アンサンブルはさらに磨きをかけられて、どこまでもスペアザらしい。聴けば聴くほど味が出てくるじわじわ系。今後のスペアザを示す道しるべ的アルバムの誕生だ。(花塚 寿美礼)