DISC REVIEW
Overseas
-
KASABIAN
West Ryder Pauper Lunatic Asylum
前作『Empire』の時代錯誤的とも言える大仰なハード・ロックは、彼らが本来持つ不穏なグルーヴを半減させてしまっていた。しかし、Dan Nakamura(DJ SHADOW等)をプロディースに迎えた本作では、そのグルーヴがより強靭なものとなって戻っている。一音一音がしっかりと聴こえてくる立体的な空間処理が施された結果、驚くべき化学変化が生まれている。このコンセプチュアルなサイケデリック・アルバムで、KASABIANは彼らの築き上げた帝国へと聴く者を連行する。しかし、いびつで不可思議なその世界を受け入れるかどうかは僕達に委ねられている。EAGLESが歌ったあの一節が頭をよぎる。「You can checkout any time you like, but you can never leave」。
LIVE INFO
- 2025.01.18
- 2025.01.19
- 2025.01.20
- 2025.01.21
- 2025.01.22
- 2025.01.23
- 2025.01.24
- 2025.01.25
- 2025.01.26
FREE MAGAZINE
-
Cover Artists
ASP
Skream! 2024年09月号