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2作連続でグラミー賞ノミネート果たしたTYCHO、ニュー・アルバム『Simulcast』2/28リリース決定。新曲「Outer Sunset」公開

2020.01.30 22:30

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サンフランシスコを拠点に活動するScott Hansenを中心としたプロジェクトであるTYCHO。米ビルボードのエレクトロニック・チャートで堂々の1位に輝いた実績に加えて、直近の作品『Epoch』と『Weather』が2作連続でグラミー賞ノミネートを果たすなど、エレクトロニカ/ポスト・ロックを代表するトップ・アーティストとして活躍する彼らの最新アルバム『Simulcast』が2月28日にリリースされることが決定した。併せて、アルバムより新曲「Outer Sunset」が公開された。
 

Tycho - Outer Sunset
 
昨年リリースされ、グラミー賞ノミネートを果たした『Weather』と双子作の位置づけとなるのが今作『Simulcast』である。『Weather』の時期からすでにインスト・アルバムを制作中だと語っていたHansenだが、『Simulcast』にはたしかに『Weather』期のサウンド・シグネチャーが随所に見られる。また、『Weather』でもともとヴォーカルをフィーチャーしていなかったトラック群が再収録されている。
 
だが、『Simulcast』はたんなる『Weather』のインスト・バージョンではない。未発表の楽曲を加え、『Weather』からの再収録曲も順を変えて再構成することによって、新たなアルバムとして完成させたのである。プレイリストが主流となりつつある現代において、明確に一枚の流れとストーリーを持った"アルバム"作品として提示されている。『Weather』の時期にすでに洗練を極めていたオーガニック・サウンドとエレクトロニック・サウンドの融合は、本作のインストゥルメンタルでより明確になっている。響きの柔らかなギターのフレーズとシンセ音が統合され、どちらが優先されることもなくまろやかなアンサンブルとして両立している。
 
ライヴ・バンドとしての成長に重きをおいてきた近作までのTYCHOのあり方に比べ、よりリスニングにフィットする抑制された作品となっているのも『Simulcast』の特徴だ。本作の美点はこまやかな音のやり取りが聴ける細部にこそあり、そこから生まれる穏やかだがディープなサイケデリアは初期の作風を思わせるところもある。本作は飛躍と洗練を遂げてきたTYCHOだからこそ到達できた、精巧な音のカレイドスコープに仕上がっている。
 
『Simulcast』国内盤にはボーナス・トラックが追加収録され、解説書が封入される。

 

▼リリース情報
TYCHO
ニュー・アルバム
『Simulcast』
tycho_simulcast.jpg
2020.02.28 ON SALE
BRC-628/¥2,200(税別)
※ボーナス・トラック追加収録/解説書封入

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