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Japanese
デビューを圧倒的な賞賛で迎えられたアーティストは、以降の活動においてそれが大なり小なり壁となり、表現の模索が困難に陥る傾向があるが、UAのスタンスでは、自己の世界を完遂させるためにどんな手段も厭わない強度のアーティスト・エゴがあり、いつでもその一身さで表現の壁を突き破っているように感じる。それはAJICOや菊地成孔とのコラボ、または女優業としての課外活動で顕著に表れるが、どの分野でも彼女の歌声・存在感は圧倒的だ。本作はデビュー15周年の節目を祝したカバー・アルバム。UA 本人がセレクトした内容は、ピンク・レディーからRADIOHEAD と幅広く、ジャズをベースに自身の世界観で再構築している。改めて、比類なき才能を痛感するが、その創作意識に影響を与えた音楽を知る意味では重要な1枚だ。
初の公開レコーディングLIVE音源である本作は、その臨場感が褪せることなく収録されており、迫力満点だ。そして、最大の魅力はUAの圧倒的な存在感だろう。全編を通し、彼女のヴォーカルには生命力がみなぎっている。デビュー15周年キックオフ企画ということで、96~ 09年のナンバー13 曲が披露されているが、どれひとつとっても、当時のまま鳴っているものはなく、全て新たなものへと生まれ変わっている。リリース当時の「悲しみジョニー」は、これほどにエロティックで肉感的な曲であっただろうか。「情熱」の熱情はより強く激しくなり、ラストの「太陽手に月は心の両手に」では当時にはなかったフロアを包み込むだけの包容力が生まれている。1曲聴くごとに、彼女が希有な個性と無限の表現力を持つアーティストへと成長を遂げたのだと再確認させられる。
第二子を妊娠~出産し、本人は理想と語る前作から約二年ぶりとなるアルバムが届けられた。LITTLE CREATURES、内橋和久、半野善弘、YOSHIMIO、朝本浩文、そして細野晴臣といった多彩なトップ・アーティスト達とのコラボレーションを果たし生み出された今作。平熱のビートが気持ちいい「愛の進路」から始まり、様々なリズムと豊かな音色が絡み合う13曲。そしてCORNELIUSを彷彿とさせる繊細なサウンド・テクスチュア。前作がみんなの期待するUAを意識したものなら、今作はそこから少し離れて、どこまでも自由で解放感がある。タイトルである「ATTA」はまだしゃべれない赤ん坊がなにかを初めてした時に発する言葉だという。
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