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Japanese
2年ぶりの全国流通盤は初のフル・アルバム。北海道のバンドであることにアイデンティティを持って活動する彼らの"心"が、曲と音という"技"と"体"に結びつくようになった印象だ。北欧音楽を参照とした、"バンドっぽい音"という漠然としたイメージに縛られないアプローチが覚醒を物語る。彼らにとって"厳しい冬"だったこの2年を投影した歌詞も深みがある。地元に対する誇りとコンプレックスが滲む言葉は美しくもリアルだ。自分たちは何を歌って生きていくのか。深層と向き合うことで生まれた本作が、広く人生を謳う作品になったのは必然だ。"人生とは例えるならば/長い長い旅の様なものだね"と始まる「バンドワゴン」の軽やかなサウンド、メンバーの楽しげな声がかえって泣けた。
昨年2017年に"THEサラダ三昧"から"アルクリコール"へと改名をした北海道在住ロック・バンド。結成7年目にして初の全国流通盤は、ライヴ会場で配布していた疾走感溢れるデモ楽曲「アゲイン」とは違う、彼らの繊細な一面を見せる6曲が詰まっている。ディレイがかかったギターに伸びやかで澄んだ歌声がマッチし、歌詞にも出てくる"寒空"が似合うセンチメンタルなナンバー「ワスレナ」、1サビでバックの音がギター1本になり、静けさのなかポツポツと身を切るような想いを紡ぐ「雨音」など、情景を描くのが非常にうまい。そうして行き場のない葛藤を描きつつ、ラストの「クラリオ」ではそれらを解決できるのは自分自身であることに気づかせる。聴く者のフラストレーションにじっくりと寄り添う作品。
"右往左往しながら生きてきた僕らを等身大で伝えたい"葛藤の冬を乗り越え、バンドが生まれ変わったことを伝える1stフル・アルバムが到着
いつでも最高を更新し続けて、この4人から生まれる"これだ!"というものを発信できたら
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