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大原櫻子 (42)
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主演舞台に始まりピアノ、ヴァイオリンとの3人編成によるツアー"大原櫻子 Premium Concert 2022 「For You~あなたが作る櫻子Live~」"で2022年をスタートした大原櫻子。このツアーでも披露され、2022年第1弾シングルが今作だ。柔らかでジェントルな歌声で、"君"がいつでも素顔でいられる場所でありたいと語り掛ける表題曲は、ストリングスとピアノを中心に優しく紡ぎあげるバラードとなった。美しくも、日常に馴染むアレンジと歌心を大事にしており、そこに自身が書いた言葉が乗る。まだ不安な日々が続くからこそ、シンプルで大らかなスタンダードの趣がさえる。c/w曲「笑顔の種」はどこか「それだけでいい」と呼応するようで、ソウルを下地にしたサウンドに歌声がチアフルに響く。(吉羽 さおり)
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とびっきりポップに、恋に高鳴り、今にも溢れそうにはじける気持ちを歌った「ポッピンラブ!」は、大原櫻子自身が主演を務めるドラマ"つまり好きって言いたいんだけど、"主題歌。MVやドラマのエンディングでもキュートにダンスを披露しているが、まさに手を叩いて身体を揺らしたくなる心躍るナンバーだ。キャッチーさを前面に押し出しながら、多めのキメやその後ろでアクセント的に響くギター、ドラム、ピアノの音色がハラハラドキドキ感を演出。対照的に、もう1曲のタイトル・トラック「Greatest Gift」は、ぐっと成熟した歌唱で恋人たちの別れを描くピアノ・バラードだ。MISIAなどに楽曲を提供するMayu Wakisakaが作詞作曲に参加し映し出す、包容力と精悍さを兼ね備えた女性像も、今の彼女にハマる。(稲垣 遥)
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容易に遠くにいる友達に会えなくなったり、近くにいる存在のメンタルの変化に気づいたり。ネガティヴに感じがちだということは、つまりそれだけ対象への想いが深いのだと気づかせてくれるような、切なさと前向きさがないまぜになったリアルな作品だ。シングルで話題になった一青窈作詞の「#やっぱもっと」は、壮大なピアノ・バラードにリアレンジ。アレンジが静謐な空気を醸す「同級生」の心強さ。初の本人作詞作曲の「チューリップ」は、誰もが大切な人にとっての"太陽や水"になれることを示唆しているし、柔らかで温かみのあるアンビエントな聴感で包み込む「Love Letter」では、凛とした大人っぽさを増した大原の歌唱がしみる。会えないあなたや君に贈りたい心の栄養的名盤。(石角 友香)