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フレンズの新体制初アルバム『SOLAR』。タイトルどおり、なかなか気分が晴れ渡らない日々を明るく照らす"太陽"のような本作。多数のタイアップ曲に加え、新境地を見せるメロウで心地よいリード曲「東京今夜」、ロックなサウンドとエッジの効いた歌声が刺さる「海のSHE」、音楽を心から楽しむ姿が目に浮かぶカントリー調の1曲「元気D.C.T~No at all~」、夏への期待感の中に切なさが混じるメロディが胸を締めつける「8月31日の行方」など、楽曲ごとにまったく異なる表情を見せる。さらに、"Special Rare Track"として、アコースティック・アレンジ・バージョンの「NIGHT TOWN(神泉Ver.)」も収録された、聴きごたえ十分なアルバムに仕上がった。(中尾 佳奈)
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フレンズが5周イヤーの最初に届けるシングルは、国民的なTVアニメ"ハクション大魔王2020"のエンディング・テーマのために書き下ろした曲。派手なディスコでも洒落たスムースなヒップポップでも、何をやってもどんなときでも、聴く者のライフを明るく照らすようなフレンズ節はさすが。そのなかで今回は、キャリア中最もシンプルでオーセンティックなバンド・サウンドとなった。カントリー調で足取りの軽いビートに、えみそん(Vo)がアニメ内のキャラクター アクビちゃんの立場から書いた前向きな言葉が乗った、夏にかけてのナイス・アンセムだ。カップリングにはさらにほのぼのしたアレンジの効いたバージョンを収録。東京ドームの夢に向かう重要な局面で、引き算で攻めてきたフレンズの今後から目が離せない。(TAISHI IWAMI)
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東京ドーム公演を目標に掲げるフレンズの2ndプチ・アルバム。サブスクリプションの再生回数時代と逆行した、90年代のヒット・チャートを思わせる、これまでのフレンズにはなかった6分間のビッグなバラード「12月のブルー」、三浦太郎(Gt)が作曲を手掛け、ビートに幅のある低音を効かせた現代的なアレンジに、ひろせひろせ(MC/Key)がトラップ調のラップを披露し、関口 塁(Dr)がリード・ヴォーカルをとる「0:25」など、タイトルを"HEARTS GIRL=発芽"としたのも納得だ。各メンバーの個性を生かし切った新たなチャレンジが、持ち前のポップな輝きを次なる次元に押し上げた全6曲となっている。その光が東京ドームにまで届く日は、そう遠くないのかもしれない。(TAISHI IWAMI)
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フレンズ初のシングル(会場限定盤を除く)が到着した。モータウン調の「楽しもう」は、篠原涼子主演映画"今日も嫌がらせ弁当"の主題歌。母から娘への独特で不変の愛情を描く物語に寄り添う、心温まる曲になった。また、「iをyou」はドラマ"きのう何食べた?"のEDテーマ。こちらは結成直後のシティ・ポップのムードも感じさせる、憂いを帯びたミドル・チューンだ。おかもとえみ(Vo)、ひろせひろせ(MC/Key)がニッポン放送の大ファンであることから担当した"ラジオパーク in 日比谷 2019"のテーマ「おいでよラジオパーク~どっちかならYES!~」は、アニメ・キャラのようなひろせの歌声も人懐っこく、子供も一緒に歌えそう。幅広いサウンドでバンドの間口の広さをアピールする1枚。(稲垣 遥)
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"コンパチ"。それは相撲用語で、髷を結えるようになった力士が挨拶回りをする習慣のこと。シティ・ポップやスウィートなダンス・ナンバーなども提示してきた彼らの初フル・アルバムは、気持ちいいくらいキャッチーに振り切った1枚だ。ハロー!プロジェクト所属アーティストなどを手掛けるアレンジャー、大久保 薫を編曲に迎えた「常夏ヴァカンス」、遊び心溢れる賑やかな台詞が多幸感を煽るhummelタイアップ・ソング「Hello New Me!」など、Voふたりのみならず、三浦太郎(Gt)のハイトーンも随所に冴えわたりいいアクセントになっている。ライヴハウスでその名を轟かせ自分たちのポップスを手に入れた彼らは、平成最後の夏にハッピーなフレンズ旋風を巻き起こし、全国のフェス、そしてお茶の間まで挨拶して回る気だ。(稲垣 遥)
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夜のわくわくをきらきらと描くフレンズの始まりの歌。ライヴではよく披露されており、この曲が作り出すときめきにうっとりする人続出の定番曲が、即完売したデモ音源のリテイクでついにリリース。長島涼平による、マイルドながらも、ここからだというしっかりとした想いのこもった冒頭のベースが印象的。そして、ひろせひろせが優しい声で、華やかな都会の夜に置いてけぼりになったような寂しさを、対しておかもとえみが強く伸びやかな美声で、そんな夜に負けまいとかすかな光を追うはやる気持ちを歌い、バンドがそれらをひたすらピュアに彩る。おかもとソロ時の楽曲をひろせがアレンジした「喧噪」、DJ松永(Creepy Nuts)が00年代日本語ラップ風にリミックスした「夜にダンス」も面白い。(稲垣 遥)