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Japanese
サウンドや曲調は違えど、恋愛や失恋やもどかしさ、生きていくうえでの憤懣やるかたない思いを音楽へ昇華する部分では共通する2バンド。初スプリットは、互いの途中作業をまったく知らずに進行したという。BALLOND'ORの「リトルダンサー」は、MJM(Vo/Gt)の映像的な歌詞とその内容を純度の高いヴォーカルで表現したことに加え、どこか少年性を残す内容にマッチした†NANCY†(Syn)のコーラスもいい。「WULFMAN2」は動物的な鳴き声(遠吠え?)が彼らならでは。FINLANDSは日本の女の子ならではのグランジ感と棘のような歌詞が絶妙で、BALLOND'ORのカバー「心臓に咲く薔薇」もまるで彼女たちのオリジナルと聴き紛う仕上がり。歌詞とメロディの良さをカバーで再認識するリスナーも多いはず。
いくら言葉を費やしても、一緒に飲み明かしても得られないけれど、自分が振り切れるライヴやダンス・フロアで"これヤバいっしょ!"と無言で共振した奴らが必然的に集合した感じがBALLOND'ORにはある。聴きようによっては朴訥で少年性すらあるMJMのヴォーカルが醸し出す日本語ロックのまっすぐな部分、しかし描かれているのはドロドロした内面。そして、それをウエットな情に流さないブリットポップやシューゲイザー、はたまたハードコアなサウンドとアンサンブルが醸し出す、時代もジャンルもごった煮の洋楽感。音もメンタルも、どこかナンバーガールもTHE SMITHSも神聖かまってちゃんも想起させるような、優しさゆえに世間に迎合できない奴らばかりが集まった純度の高いロックが11曲詰まっている。
観てかっこ良かったから好きになった、それが真髄だと思う。音楽を好きになるときはそれだけでいい(塩入)
言葉でわかり合うんじゃなく、感覚で交わる人たちに会いたい
2019.06.28 @下北沢LIVEHOLIC
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