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Japanese
タイトルの『bluebell』とは花の名。その清廉で、凛としたブルーの花はイギリスを中心に欧州で愛され、"変わらぬ心"や"深い思い"といった花言葉があるという。今回の作品が、彼ら自身のルーツである英国ロック/ポップスの影響や色合いが感じられるものになったこと、そしてバンドとしてはここからどんどん前に進んでいくけれども、歌を生みだす思いや熱、衝動は普遍だという気持ちがこもっている。インタビュー中とにかく楽しそうで、早く聴いてもらいたいと前のめりになって話していた4人だが、今回、何か掴んだものがあったのだろう。キャッチーなメロディでリスナーの耳を開かせるその速度、どこか懐かしさを帯びて記憶と結びつくような心地好いデジャヴ感が、4人のバンド・サウンドで表現されている。毎日のすぐそばにある、あたたかな音楽だ。
爽やかで疾走感のある「RUBY SPARKS」や「星降る街」は、"ザ"ギター・ロック。憂いを蹴飛ばしていくパワーだったり、強くなるという意志を音に宿した曲だが、一方でじっくりと歌の物語やメロディを伝える曲も多い。ミディアム・テンポで、ドラマティックなストリングス・アレンジも施しながら、移り変わっていく気持ちや情景のグラデーションを音で染め上げ、メロディを引き立たせていく。ストリングスなども入ってはいるものの、とてもシンプルで空気感のあるサウンドゆえ、日常に静かに馴染む音楽だ。「暇な夜、雨が降る」では、学校や街に流れるチャイムのような音階が印象的にループしていたりと、フレーズなども郷愁感を誘う。いつのまにか、この音楽のビート感に自分のリズムが重なっていくような心地好いシンクロがある。
とにかくすべて自信作!ウルトラタワー節全開のポップ作が完成
心に残る1シーンを繊細で美しい物語へと仕立てるポップス
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