今年5月に4曲入りミニ・アルバム『WHERE THE SUN RISES』をリリースしたBrandelから、早くも新作が到着。ツアーを回る中で制作とレコーディングがなされた今作『Awake』は初セルフ・プロデュースということで、各々のパートが“今自分たちが出したい音”“ライヴ感”を追究して作られている。より膨らみを増すコーラス・ワークはライヴで体感したときに口ずさみたくなるだろうし、骨太でワイルドながらもリズムのフックが効いた艶のあるバンド・サウンドは音に身を任せたくなるだろう。特に注目したいのは切なく感動的なミディアム・ナンバー「Raining Tears」。言葉をひとつひとつ大切に歌うヴォーカルも印象的で、壮大なサウンドながらもバンドの人間性を近く感じられる1曲になっている。
配信限定で発表された「Sunrise」を含む今作は、新ヴォーカリスト・Taki加入後、初のCD形態リリース。“よりグローバルな展開を今後行っていく”“気持ちよく踊れる音楽”を目指し楽曲を制作しているとメンバーが語っている通り、4曲共通して楽器ひとつひとつに一筋縄ではいかないギミックが効いている。アコースティックな空気にリズムがスパイスを効かせる「Let Me Go」、静と動の鮮やかな展開で魅せる「Crazy Time」、ダイナミックで大仰なギター・ソロとベース・ラインがダイナミックな「Acceleration World」、煌びやかなギターが優しさと力強さを感じさせる「Sunrise」、新たなスタート・ラインに立った彼らの決意を感じられる全4曲だ。