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LIVE REPORT

Overseas

SHARKS｜SUMMER SONIC 2011

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2011.08.13 ＠QVCマリンフィールド＆幕張メッセ

Writer 伊藤 洋輔

夏らしい日差しがスタジアムを突き刺す。サマソニは毎年天候に恵まれる……というか恵まれ過ぎていると言っていい。暑い……ライヴは始まってないというのに、もうTシャツが汗まみれだ。同じような姿で多くのオーディエンスがMARINE STAGEに詰めかけている。
東京初日、トップ・バッターはSHARKS。イギリスはウォリックシャーのロイヤル・レミントン・スパから現れたニュー・カマーだ。海外メディアでは“THE CLASHの再来”なんて謳われているようだが、なるほど、フロントマンJames Mattock（Vo＆Gt）の擦れ声や真っ直ぐな佇まいにはJoe Strummerの気概を感じる。ただでさえスラリとした長身モデル体型で目を引く存在感なのだが、“俺たちの音楽を聴け！身を投じろ！どうだ！”って感じで真摯な男気パンク・スピリッツをぶつけてくるのだ。問答無用のかっこよさ、このフロントマンに気の利いたMCなど必要ないだろう。
スタートは「Trains」。のっけからオーディエンスの反応が良い。彼らの持ち味であるRAMONESやBUZZCOKS、THE JAMなどが浮かぶメロディアスなパンク・サウンドがスタジアムを駆け巡っていく。これは上手い、特にリズム隊がしっかりしている。だからこそメロディが活きている。
THE GASLIGHT ANTHEMやBABYSHAMBLESのサポート・アクトを務めた経験もあるというが、多くの現場で培ったであろうライヴ・バンドとしての安定感がある。アルバム音源ではわからなかったが、スタジアム・バンドとしての素質も十分に感じることができた。オーディエンスはもう大人しくなんかしてらんねぇーよ！と熱い拳で答えている。日差しは暑い、しかしそれ以上の熱い興奮がスタジアムから放たれていく。
そんな中、ミドル・チューンの「Sweet Harness」は印象的に響いた。それまでの押し一辺倒から半歩引いた感じで、男気に宿る繊細なロマンを見せたのだ。まったくもう、どこまでかっこいいんだよ！多くのオーディエンスはSHARKSのプレイに、そしてフェスの開幕を喜ぶように、汗まみれの笑顔で声援を送り続けていた。

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