Overseas
LITTLE BARRIE|SUMMER SONIC 2011
2011.08.14 @QVCマリンフィールド&幕張メッセ
Writer 山田 美央
照りつける日差しによって熱せられたBEACH STAGE。この日、5番目のアクトとして現れたLITTLE BARRIEは、サングラスから服装まで黒に身を包んでいた。昨年12月に4年のインターバルを経てリリースされた3rdアルバム『King of the Waves』で、BARRIE流のロックンロールの再興を果たした彼ら。そのブルース・サウンドに筆者も“胸熱”状態だったわけだが、この日のステージでも見事に真骨頂を見せつけてくれた。
BEACH STAGEは砂浜に立てられた野外ステージ。灼熱の中、砂埃が舞い、音が波とぶつかりながら空中散布される。そのため決して音が良いとは言えない。しかし彼らは、うだるような暑さをステージの熱気として昇華し、解放していった。自然の舞台を味方につける度量に感服だ。
3rdアルバム同様、「Surf Hell」から始まると、一気にギア全開で畳み掛ける。LITTLE BARRIEのサウンドの随所に表れていた、吹き荒れる砂の匂いをダイレクトに感じる。骨太なロックンロールという使い古された言葉では語りつくせない、ジャンルを超えたサウンドに、胸の奥が疼く。ストレートでレトロな空気が漂う楽曲に、Barrie Cadoganの少し鼻に掛かった声が、より一層の魅力を与えている。
3度目のSUMMER SONIC出演となるBarrie Cadoganの、ロック・スター然とした佇まいに、誰もが圧倒されたことだろう。ロック・ヒーローなどと叫ぶつもりは毛頭ない。しかし彼は、漫然とした日常を覆す力を持っているのではないだろうか。60、70年代を現代に蘇らせる彼ら。その時代のロック・シーンをリアル・タイムで体感していないリスナーにも、懐かしいという回顧の念を思い起こさせ、それに加え新鮮さを感じさせることが出来るのだ。
ロックはどこかに行ってしまったわけではない。音楽の持つ無限の可能性の中に、埋没してしまっただけだ。LITTLE BARRIEはそれをすくい出し、泥をつけたまま私たちに手渡してくれる。なんと粗野で、直接的で、偽りがないのだろう。本物に舞台など関係ないのだ。
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