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LIVE REPORT

Overseas

PHOENIX

2009.08.07 @千葉マリンスタジアム&幕張メッセ

Writer 遠藤 孝行

 さて、この日のお目当ての一つであるPHOENIXの登場だ。06年にもSUMMER SONICで来日し、07年には単独でも来日。日本でもお馴染みのバンドだろう。
PHOENIXのライヴはCDで聴くよりもエネルギッシュで、パワフル。この日もその要素が遺憾なく発揮されていた。
インドアでも一番大きなステージであるMOUNTAIN STAGEには始まる直前ドッと人が押し寄せる。前日のTAHITI 80の人気振り(残念ながらこの日突然の豪雨により中止になってしまったが)しかりこのPHOENIXの人気をみるとやはり日本人はフランスのバンドが好きという事になるのだろうか。

 期待をパンパンに膨らませた会場にメンバーが登場する。一曲目は「Lsztomania」。お馴染みのイントロが鳴り響く。一気にオーディエンスが前へ駆け込む。もちろん僕もその一人。バンドは最初からエンジン全開だ。飛び跳ねる様にみんな踊っている。そして間髪入れず「Long Distance Call」。ライヴ感溢れる3rdアルバムからのシングル。フロアはいっきにヒートアップ。バンドはコミュニケーションもしっかりと取ってオーディエンスもそれに応える。理想的なオープニング。続いて「Consolation Prizes」。この3曲はあっという間で、既に興奮で頭の中は真っ白。そして「Lasso」に続いて演奏されたのが「If I Ever Feel Better」。1stからの名曲。そしてこのライヴのベスト・トラック。ライヴ感溢れるアレンジで特に後半の爆発が凄かった。


 そして、新作中心のセットの今回で際立っていたのは「Love Like a Sunset,Pt.1〜Pt.2」。新作でも新たなPHOENIXの新たな一面を見せてくれたこの曲をバンドはしっかりと演奏する。ヒット・パレードになりがちなフェスの短い時間の中でのライヴで彼らは今のPHOENIXを見せてくれた。

 最後の「1901」ではステージを降りオーディエンスと一緒に歌う。この日一番エネルギッシュでダイナミックなステージを見せてくれたのはもしかしたらこのバンドなのかも知れない。

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