Overseas
HARD-FI
2009.07.19 @横浜アリーナ
Writer 遠藤 孝行
個人的に今回のNANO-MUGEN FES.でライヴを特に楽しみにしていたのは、このHARD-FI だった。何度も来日を果たしてくれているアーティストではあるが、タイミングが合わずこの日が初体験。まさかNANO-NUGEN FES.で観れるとは思っていなかった。さすがアジカン。分かっている。とても熱く、そして男臭いライヴだった。
ステージ左にあるBAND STAGE Bからバック・ライトに照らされ4人が登場。ボーカルのRichardは白いズボンに黒のシャツでキマっている。一曲目の「You&Me」から狭いステージを暴れまわる。まだ暖まりきっていない序盤からRichardは積極的にオーディエンスとコミュニケーションをはかる。「ありがとうございます」「I LOVE YOU!」。ストレートな言葉で観客の気持ちを掴んで行く。 2曲目は「Gotta Reason」地を這う様なベース音が唸る。この曲は絞り出す様なボーカルが印象的。しかしこの日はRichardの声は本調子じゃなかったように思う。その後シングルである「Cash Machine」を披露。HARD-FIを象徴するダブ・ディスコ・ナンバー。
そしてなんと、この日は新曲を2曲も披露。HARD-FI節が炸裂するディスコ・パンク・ナンバー「Sweat Sax」とピアノをフィーチャーした「Killer Sounds」。新作が早くも楽しみになってきました。
ライヴ後半は圧巻。今回NANO-MUGEN FES.のコンピにも収録された「Suburban Knights」から「Hard To Beat」の流れは大歓声で迎えられる。ライヴ開始時はアリーナの後ろに多少スペースがあったものの、この辺りからアリーナになだれ込むお客さんが多数。鳥肌が立つ様な「Hard To Beat」のブレイクはこのライヴのハイライト。英国で100万枚以上売るトップ・アーティストの力をまざまざと見せつけられ、最後は「Stars Of CCTV」から「Living for the Weekend」。
この大きな横浜アリーナを見事に力技でまとめ上げた男臭いロックンロール・ショウだった。
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