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LIVE REPORT

Overseas

FARRAH

2009.07.20 @横浜アリーナ

Writer 佐々木 健治

二日目のオープニング・アクトは、2005年のNANO-MUGEN FES.にも出演しているFARRAHのJezとMichelleの二人によるシンプルなアコースティック・セット。それだけに、FARRAHの楽曲の良さが際立っていたし、楽曲に力があれば、これだけシンプルなセットでもアリーナ全体を包むことが出来るのだということを実感させてくれたライヴ。

7月に発売された新作『Farrah』収録の「Stereotypes」からライヴはスタート。瑞々しくも力強いメロディを持つFARRAHのギター・ポップは、アコースティック・セットでも魅力的だ。Jezの伸びやかなヴォーカル、Micheleのコーラスもしっかりとアリーナを包んでいく。
「Do You Ever Think Of Me」「Tongue Tied」とアコースティック・ギターとベースでのパワー・ポップを披露。そして、Jezがキーボードを弾きながら、しっとりと始まり、途中から疾走感あふれるパワー・ポップになる新作からの楽曲「Swings and Roundabouts」が、この日もっとも印象的なナンバー。続く「Last Of The Innocents」も新作収録の曲。Elvis Costelloを彷彿とさせるパワー・ポップ。
それにしても、ライヴ中のMCで「アリーナ、スゴイ」と日本語で連呼していたJezのキャラクターも何とも微笑ましい。こういうポジティヴで愛嬌のあるキャラクターはライヴでは強い。楽曲の良さだけでなく、飽きることなくライヴを楽しむことができる。

まさに、観ているこちらも笑顔になってしまう、そんなライヴだった。彼らの爽やかで瑞々しい楽曲と演奏は、長い一日の幕開けとしても素晴らしかった。
9月には来日公演も決定しているFARRAHのライヴも楽しみだ。

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