Overseas
CHEEKY CHEEKY & THE NOSEBLEEDS
2009.03.14 @新木場STUDIO COAST
Writer 榎山 朝彦
今回のBRITISH ANTHEMSでぶっちぎりの最若手、CHEEKY CHEEKY & THE NOSEBLEEDS。なにしろ、メンバー全員がティーンエイジャー。まだお酒も飲んでいいやら悪いやらという超・お年頃なこの5人組が、このステージで何を見せてくれるのだろうか。
日本デビュー盤ミニ・アルバム『Thespionage』がリリースされたばかりのこのタイミング、ライヴ1発目はあの曲かこの曲か…とあれこれ予想していたら、その全てを裏切られる形となった。初っ端から、まさかの未収録曲。新人バンドらしからぬ、大胆不敵なセットリストだ。売り込みとしてではない、「いいライヴ」をみせようという気概をまざまざと感じさせる。
予想はさらに裏切られる。人を食ったようなアルバム・ジャケットや、サウンドや歌詞のそこかしこに見られるユーモア・センスから、きっとライヴも一筋縄ではいかない、ギミックに満ちたものに違いないという確信を持っていたのだが、これも大きく外れた。顔を紅潮させながら、唾を飛ばすように歌うギター・ヴォーカルのCharlie Dobneyは、スタイリッシュさをかなぐり捨てた若き日のPaul Wellerみたいだ。同じくヴォーカルのRory CottamもベースのThom Hobsonも、ステージを駆け回ったり拳を振りかざしたりで、観客を煽る煽る。そのパフォーマンスが功を奏してか、手拍子を求めれば会場全体に響き渡るほどの、バッチリなコール&レスポンスが生まれていた。実はCHEEKYS、一ヶ月間に29回ものライヴをこなした経験を持つほど、様々なステージで腕を鳴らしてきたバンドなのだ。明らかに名前も初めて聞いたような観客が、演奏に呑まれていくのは痛快という他ない。
パンキッシュにはじける「Slow Kids」では一部で合唱が起きるなど、早くも熱狂的な人気も見せつけつつ、ダンス・ライクな四つ打ちナンバーも披露しつつ、最後まで青臭く駆け抜けたCHEEKYSのライヴは、おそらくこの日一番の大穴だったろう。実際に自分の周りでも、かなりの語り草になっているほど。すました顔してシニカル気取ってるキッズなんかどっか行けといわんばかりの、CHEEKYSの熱意に、やられた。
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