日本でも限定生産のデビューEPが即完したほど話題となったロンドン出身の5人組EXLOVERSが待望のデビュー・アルバムを完成させた。FLORENCE & THE MACHINEやTHE BIG PINK等のプロデュースで知られる話題のプロデューサー・デュオDemian Castellanos & Jimmy Robertsonが手掛け、全編を通して奥行と広がりのある洗練されたサウンドに仕上がった。ドリーム・ポップ・サウンドを軸に、序盤は疾走感のある楽曲で惹き付けられるが、中盤以降のしっとりとした楽曲も魅力的だ。ソフトで浮遊感のあるPeterとLaurelの男女ツイン・ヴォーカルが特徴的で、特に中盤「Unlovable」で聴ける綺麗なハーモニーは永遠に聴いていたいぐらい美しい。楽曲の幅が広いので今後どういった方向に向かうのかにもとても興味が持てる魅力的な一枚。
イギリスから現れたギター・ポップの新星EXLOVERS、日本初上陸となるミニ・アルバム。5月には出ていたようですが、あまりにひっそりすぎて、見過ごしてました。これまでに7インチ2枚、EP1枚を発表してますが、もうそのエヴァーグリーンなメロディを持つネオアコが密かに注目を集めていた彼ら(各ジャケットの淡く甘酸っぱいセンスもバッチリ)。ロンドンをベースに活動し、GOLDEN SILVERSなどからも支持を得ていることからも、その音楽的センスが分かるだろう。そして、まずは美しいギター・アルペジオから始まる「Just A Silhouette」を聴いてもらいたい。あまりに完璧で切な過ぎる青春の一頁。いよいよ、この素晴らしき歌心が多くの人のもとに届けられる。どうか、聴いて下さい。