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JapaneseOverseas
"PAVEMENT JAPAN TOUR 2023" 2月16日(木)TOKYO DOME CITY HALL OPEN 18:00 / START 19:00 サポート・アクト:ミツメ
VAMPIRE WEEKENDや春に新作が決定したMGMTなどに大きな影響を与えた伝説的なオルタナティヴ・バンドPAVEMENTが昨年に、2010年限定の再結成を発表し来日目前のタイミングでベスト盤を発表。グランジと呼ばれるシーンの中でローファイと呼ばれるサウンドを生み出した彼らの再評価が高まる中、1年限りではあるが彼らが復帰を遂げたことは今年の大きな出来事の一つだろう。ひねくれ者と言われていた彼らはこのベスト盤でも代表曲をリリース順に並べるということはせずに、年代もバラバラに並べており比較的初期の曲が多い。個人的によく聴いていた6枚目の「Terror Twilight」から一曲というのはちょっと寂しい気もするけれど、一つの流れがあってこれは愛聴しそうだ。
ミツメは、なんでもない一節で心の奥に沈む漠然としたフィーリングや、浮かばれない少年少女の憂鬱を描くのがとても上手い。今作では、特に「取り憑かれて」の"ずっとこれが 続くとは/とてもじゃないが 思えなくて"の一節に耳を奪われた。改めて思うのだが、ミツメは唯一無二なのか、単にマイペースすぎるのかどちらなのだろうか。東京インディーという言葉で括られるムーヴメントがブラック・ミュージックに接近する流れにある中、ミツメはゆらゆらと漂うようにこの喧騒からは1歩引いたように感じられる。それはミツメがただミツメらしく、胸の内にある不安や、君と僕の間にある関係性の不確かさを淡々とギター・ポップに変換し続けているためではないだろうか。人生は派手なことばかりではなく何気ない日常が淡々と続くからこそ愛おしい、そんなことを今作は思い出させてくれる。
2010.04.07 @新木場 STUDIO COAST
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