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Japanese
"さめざめアコースティック東金阪ツアー" 8月20日(土)大阪心斎橋 歌う魚 OPEN 12:00 / START 12:30 ※ミヤワキサキは出演キャンセル
"人が言う幸せに共感が湧きづらい"という笛田サオリの、圧倒的にドキュメンタリーな生き様が刻まれていて、かっこいいニュー・アルバム。10年間の筋の通った活動が結実した「一生あたし女の子宣言」で文字どおり"宣言"し幕を開ける。Track.2には後藤まりこが参加しており、ストリングスに電子音を重ねた懐かしい香りもするポップ・チューンに、悶々とした感情と戦ってきた笛田と同世代の後藤の声が重なるコラボには、ときめき、勇気づけられずにいられない。歪んだベース×ギラついたシンセ×澄んだピアノがヒリヒリするTrack.7、カウベル音がコミカルに彩るTrack.9など、サウンドの彩りの鮮やかさでも楽しませてくれるが、つまりはただ、正々堂々と好きなものを好きと言いたいだけなのだ。
東京で生きる様々な女性のドキュメンタリーをコンセプトにした6曲入りミニ・アルバム。笛田さおりもインタビューで語ったとおり、彼女や彼女の周りの女性たちのリアリティが綴られており、歌詞、楽曲、ヴォーカル、それぞれの面でこれまでにやってこなかったことにも多々挑戦している。"女の子が普段言えない気持ち"や"性"というテーマは変えずに、様々な表現方法を追求する姿勢には感服するばかりだ。シティ・ポップの要素を取り入れたTrack.2は女子の恋愛のみならず、東京で暮らす人々の暮らしを通して"幸せってなんだろう?"と問い掛けるような優しい哀愁が漂う。言葉遊びがユーモラスなTrack.4、攻撃性の高いTrack.5など、巧妙にリンクした濃密な短編小説集を読んでいるようだ。
昨年11月にミニ・アルバム『HのつぎはI』でインディーズに回帰したさめざめがライヴ音源を含む4曲入りEPをリリース。表題曲のTrack.1は迫真のタイトルとは裏腹に、自身初となる夏が似合うキュートなポップ・チューン。甘い歌声の辿るちょっぴり切ないメロディ、様々な展開を見せる演奏が、色鮮やかにすぐ過ぎ去ってしまう夏の空気と合致する。恋する女性が抱えがちな感情や、ついついやってしまう痛いことをキャッチーに聴かせるところはさすが。お笑い芸人"カナリア"の出囃子のために作ったという軽快なバンド・サウンドが印象的なお祭りソングTrack.2、ピアノでしっとりと歌い上げられる永遠に報われない不倫ソングTrack.3と、それぞれで異なる趣の熱量を感じることができる。
独特の恋愛描写が注目を集める、笛田さおりのソロ・プロジェクト"さめざめ"のインディーズ回帰作。YouTubeで公開されたMVには放送規制音が挿入されたりと、ストッパーがはずれたような歌詞の突き抜け具合ももちろんのこと、インディーズ時代の布陣のバンド・メンバーでスタジオに入ってアレンジを組んだことも影響して、バンド・サウンドならではの迫力が気持ちいい。笛田の色気とキュートさを持ち合わせたヴォーカルも生き生きと輝き、自身の音楽を心の底から楽しむ気持ちが全曲に通う。攻撃的でひりついたテクニカルな「進撃」は間違いなく新機軸。叩きつけるような叫びや心情吐露など、さめざめの恋愛観以外の気魄が非常に刺激的で新鮮だ。ラストを飾る壮大なロック・バラードも切なく美しい。
女が胸の中に隠している本音を赤裸々に書き綴った歌詞が話題を集める、笛田さおりのプロジェクト、さめざめが満を持してメジャー初フル・アルバムをリリース。その歌詞の過激さからそこに注目が集まりがちだが、それと同じくしてサウンド・メイクやヴォーカルから滲む彼女のポップ・センスも衝撃的だ。彼女の音楽はすべてロックの範疇に収まりきらない、異端で異形で過剰なJ-POPである。時にはギターがノイジーに響き、時には歌謡曲的なメロディで歌い上げ、またある時はジャジーなピアノ・バラードで聴かせる。その音像が歌詞と見事に合致するのだ。盲目的かつ不可抗力で恋に焦がれつづける欲望を、ここまでキュートに夢いっぱいに描くとは。恋は魔法、なんていうが、彼女の音楽こそ魔法なのかもしれない。
リアリティと被害妄想を、美しく、時に汚く描いていった
"自分が何をしたいのか"がわかる楽曲を集めたものにしたかった
少しでも、微かでもいいから光が見えるような曲を作りたかった
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