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Japanese
"Kroi Live Tour「Dig the Deep」" 1月9日(日)渋谷 CLUB QUATTRO 開場 17:00 / 開演 18:00 w/ 在日ファンク
手つかずの、などの意味を持つ"Unspoiled"と冠した本作。今の生き生きとしたKroiが"自然のまま"収められた印象だ。オリエンタルな幕開けから、「Green Flash」、「Signal」でお得意のファンキーなKroiが顔を出したかと思えば、「GAS」はぶりぶりの轟音ロックで、驚きと同時にライヴでの盛り上がりを想像して楽しいし、その流れで突入する「Hyper」は怪しいムード全開で、ホーンまで携えてかなりかっこいい。さらに"ダイドーブレンド"のブランド・メッセージ"好きに、まっすぐ。"から着想を受けて書き下ろされたというまさに規格外の展開のタイアップ曲「Amber」に、ラストの「風来」~「明滅」は開放感もあり、野外で聴くと心地よさそう。歌唱も演奏も、こんなにもカメレオン的に乗りこなせることにただただ賛辞を贈りたい。
"MAGNET"というタイトルには人を惹きつける引力の意味が込められているとのことで、そんなコンセプトを持ったうえで制作に臨んだメジャー2nd EPは、初めて体験するような刺激的な音や展開がちりばめられた、型にはまらないKroiが堪能できる1枚に。だが聴き手を圧倒するだけでなく、相変わらず"おっ"と心躍らせるような心地よさがどの曲にもあるのがさすがで、何度も繰り返し聴き入ってしまう。そんな楽曲群の中でも、泣きのギターとレトロな鍵盤の音色でブルージーに聴かせるインスト「cranberry」では彼らのルーツを感じさせるし、ラスト・チューン「風来」はその名の通り風で吹き寄せられるような軽快で爽やかな仕上がりで、実験的でありながらも幅広いリスナーの心を掴めそうな技ありの作品だ。
TVドラマ、CM、番組テーマ曲のタイアップ、そしてファッション・ブランドとのコラボやKing & Princeへの楽曲提供など、さらに幅広く彼らの名を目にすることが増えたのを実感するなか、満を持してのアルバムが到着。だが、落ち着いたムードのメロと各楽器の音がドカンと押し寄せるサビとの緩急が凄まじい「Pixie」をはじめ、どれだけリスナー層を広げても、彼らの独創性は失われることがなく、予想を気持ち良く裏切るKroiサウンドを鳴らし続けている。また、ボサノヴァっぽいリズムやアコギの涼しげな音色が彼らにしては新鮮に感じる「Not Forever」、ゴキゲンなインスト「banana」、バカンス感満載の「熱海」など季節感のあるナンバーもあり、この夏のお供に自信を持っておすすめできる1枚に!
今年全国デビューを果たして以降勢いを加速中のKroiによる新EP。フル作含め今年3枚目のフィジカルというスピードにも驚きだが、さらに望外なのはそのクオリティの高さだ。本作も先行曲「Juden」から飛びっきりファンキーに腰から躍らせる。ぶりっぶりの関 将典のベース含めソロ・パートも盛り込むソウルフルな同曲だが、内田怜央のヴォーカルは繊細というのもユニーク。一方、全体としてはこれまでよりファンク以外の要素が強まり、新たなミクスチャー感を堪能できるように。益田英知(Dr)が作詞に参加したハイビートでスタイリッシュなロック・チューン「Rafflesia」や、ムーディに振り切った「WATAGUMO」など、新たな武器も携え、洗練された印象を与える。彼らを追ううえで重要作となりそうな1枚。
メジャー・デビュー時の宣誓"金を湯水のごとく使う"を実践するかのような"ぜいたく"が極まったシングル。なにしろTVアニメ/ドラマ主題歌2曲に加え、Track.3には『笑うな』記念ツアーから「笑うな」「根にもってます」等のライヴ音源をなんと1トラックにして収録。ライヴの熱気を疑似体験できるものとなっているが、それだけで55分程あり、総収録時間は60分以上。シングルにしてこのボリューム、さらにジャケットは"食の軍師"原作の泉昌之の描き下ろし作品。これを"ぜいたく"と言わずしてなんという。ワン・ワードで心情を吐露してファンクの力でポジティヴに変換していくお家芸はこの作品でも健在。
3rdアルバムにして待望のメジャー・デビュー・アルバム。もちろん在日ファンク及びハマケンこと浜野謙太の存在感は、これまでの活動ですでに充分メジャー感たっぷりだが、今作をリリースするにあたり原点回帰、"ほぼ100%"ハマケン節で埋め尽くされたブ厚い名刺代わりの特濃ファンク・アルバムだ。前作『連絡』で聴かせた洗練されたメロウな楽曲もいいが、「ちっちゃい」「パラシュート」「百年」など1ワードで押し切るファンクのベーシックたる部分こそが彼らの真骨頂。かといって記号的な言葉が並ぶわけではなく、「根にもってます」のようなチマチマした感情をエネルギーに作品にしてしまうところは彼らが日本随一のファンク・バンドとして愛される理由のひとつだろう。
映画『モテキ』へのバンド出演、ハマケンは『笑っていいとも!』にも出演、昨年9月にリリースされたアルバム『爆弾こわい』も現在もロング・ヒット中。文字通り“こわい”ほど絶好調な中、在日ファンクは新年早々更なる“こわい”旋風を巻き起こす。いじられてなんぼの真正マゾヒスト浜野謙太率いる在日ファンク。そして、ロマンティシズム溢れる言葉のセンスとエロティシズムをグルーヴに転換させる音作りによって、ロマンスすらもドロリと描き、全ての美をオーヴァーに演出していく音楽サディスト岡村靖幸。物事の加減を知らないド変態同士の夢のドッキングが実現したのだ。岡村ちゃんの手にかかった、バンドのキラー・チューン「爆弾こわい」は、ダサいと気持ち良いのすれすれを、豪快に横断出来る超絶ドライビング・テクニックによって、冒頭からギア全開でかっ飛ばす、スリリングかつダンサブルなファンク・チューンへと生まれ変わっている。これぞ、神業。
注意。もしもあなたが浜野謙太を知らないのならば、まずは彼という存在を知るところから始めましょう。そうでなければ、あなたは本作の真の理解者には成り得ないのだから。SAKEROCKのメンバー、ハマケンこと浜野謙太率いるファンク・バンド、在日ファンクの最新作。ファンクとは"エロの音楽"であるのならば、これは浜野謙太にとってのエロティシズムであり、ここに流れるのは"ハマケン流ファンクネス"。リリックから、グルーヴまで、美味しいところは全てハマケンに持っていかれる。そして、彼のキャラクターとしての才分は勿論、それのみならず、直感とグルーヴとユーモアをここまで気持ちよく音楽に落とし込むリリックのセンスには脱帽。これこそウザかっこいい、ウザ気持ち良い、最高のファンク・アルバム!
日本に在りながら、JB(James Brown)スタイルを継承したファンクにこだわり、SAKEROCKのトロンボーン奏者・浜野謙太がヴォーカルをとる在日ファンク。まさにJBスタイルのまくしたてるヴォーカルとキレのあるホーン・セクション、腰にグルーヴを叩きつけてくるリズム隊。ほとんど無意味で、少しだけ意味を持つような言葉も、まずはリズムと語感ありき。「ダンボール・肉まん」とか、絶対に語呂と面白さだけで選んでるもんね。ニヤリとしてしまうほどJBスタイルに忠実なのだが、やはり日本人の感性がそこかしこから滲みでる。海の外にまで日本産ファンク・バンドだと宣言するようなバンド名も納得の出来。そのヴィジュアルも含め、暑苦しさと野暮ったさを内包するファンクの面白さを示してくれる。
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