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Japanese
"逆噴射の夜" 7月18日(日)豊洲PIT OPEN 16:00 / START 17:00
ナンバガ、2度目のラスト・ライヴである2022年12月11日、ぴあアリーナMMの壮絶な3時間を音源として約2時間半に収録したライヴ・アルバム。思い入れは人それぞれだろうが、音源としての価値は必要以上にエモくない臨場感と明快な音像だ。センチメンタルな気持ちより4度にわたって演奏された「透明少女」の趣きの違いや、ロック・バンドにおける疾走感のなんたるかを4人全員が証明するようなTrack.3の速度や、向井秀徳の怜悧で洗練されたテレキャスの音や田渕ひさ子の一刀両断するようなリフや、アヒト・イナザワの性急で手数の多いドラムや中尾憲太郎 48才の五臓六腑を揺らす鉄の弦という"物理"に圧倒されればいい。そしてもはや自分の記憶なのかわからなくなった鮮やかで眩暈のするような真夏に何度も出会えばいい。
再結成の一報に後藤正文(ASIAN KUNG-FU GENERATION/Vo/Gt)や川谷絵音(indigo la End/ゲスの極み乙女。/Vo/Gt etc)などが反応したことで、チェックしている若いリスナーもいるかも。今回発掘されたのはこの半年後に解散したのが信じられない、いや、むしろこの緊迫感から納得してしまう、アンサンブルや演奏が高次元な2002年の"TOUR『NUM-HEAVYMETALLIC』"日比谷野音公演のライヴ音源。日本のオルタナティヴ・ロックの礎で、今聴いても色褪せていないどころか、ファンクや祭囃子的なグルーヴをソリッドに昇華したり、アティテュードにジャズ的な部分が散見されたりと、先見性というか独自性に驚愕。"少女"をメタファーにした純粋さと毒を孕む詩情も響くはず。
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