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INTERVIEW

Japanese

POP ART TOWN

2024年09月号掲載

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Member:なるおさやか(Vo/Gt) キタノコウヤ(Gt/Cho) しゅんさん(Dr)

ロック、ポップス、R&Bをルーツに持つ3人で大阪にて結成されたバンド POP ART TOWNが、EP『Spice』をリリースした。もともとジャンルレスな音楽性で幅広い年齢層の音楽好きに注目されていた彼等だが、さらにその幅を広げつつ、今後のバンドの向いていく方向を示す作品になったと言う本作について、3人にメール・インタビューで話を訊いた。

-Skream!初登場ということで、自己紹介をお願いいたします。

なるお:ヴォーカル、なるおです!

キタノ:ギター、キタノコウヤです!

しゅん:ドラム、しゅんさんです!

-POP ART TOWNの音楽性について伺えますでしょうか。

キタノ:バンド名にある通りのポップス、シティ・ポップが基調の楽曲がある中で、ロックなテイストの曲があったりと、幅広い音楽性のバンドですが、そんな中でも今回のEPはまたぐっと楽曲の幅を広げつつ、今後のバンドの向いていく方向を示す作品になったと思います。転換期のため、"このバンドはこんな音楽のバンドだよ!"と一概に言いづらいのですが、ぜひ EPを聴いて、このバンドの向いていく方向を確かめていただけると嬉しいです!

-2016年12月に大阪にて結成とのことですが、バンド結成の経緯を教えてください。

なるお:みんな出身は違うところですが、同じ大阪の専門学校に入学して出会った同期です。結成前にもキタノとしゅんちゃんが一緒にコピー・バンドで学内でライヴをしたり、所属していたバンドのライヴを観に行ったり、私の弾き語りを観に来てくれたりと付き合いがあり、卒業を控えたタイミングで、リーダーのしゅんちゃんから、"このメンバーで一緒にバンドしよう"と声掛けがあり、結成しました。

-バンド名"POP ART TOWN"の由来を伺えますか?

キタノ:しゅんちゃんと2人で話し合って、"◯◯ ◯◯ ◯◯"みたいな、"英単語が3つ並んだバンド名がいいね"っていう話で始まり、いろんな候補を経て"POP ART TOWN" に落ち着いた記憶があります。記憶があまり定かではないですが......(笑)。

-ロックやポップス、R&Bがルーツとのことですが、特に影響を受けたアーティストを教えてください。

なるお:私は赤い公園さんに影響を受けました。あのロックさがすごく好きなのと、1度読むだけで赤い公園の世界の虜になってしまう歌詞がとても大好きです。

キタノ:バンドはもちろんなのですが、映画音楽を手掛ける、久石 譲さんやゲーム・ミュージック等にも影響を受けています。わくわくするものや情景を音楽で描写するにあたって、映画音楽やゲーム・ミュージックはたくさんのインスピレーションをくれます。

しゅん:もともとロック・バンドをやってましたが、POP ART TOWNを始める上で影響を受けたのはSuchmos、Nulbarichあたりです。当時は衝撃を受けました。思い返せば親の車で宇多田ヒカルさんも流れてたので、"R&B"な方向性は自分のせいかなーと思います。

-ニューEP『Spice』のリリースおめでとうございます。作品が完成した今の心境はいかがですか?

なるお:今回のEP、いつもと違う曲調のものが多く、皆さんに早く聴いてほしい! という気持ちが大きいです。あと反応もすごく気になります。曲もそうですがジャケットや中身にもすごくこだわったので、そちらにも注目していただきたいです。

-収録曲の中で特に思い入れのある楽曲や気に入っている楽曲はありますか。理由も含め教えてください。

キタノ:僕は「四畳半の大水槽」がお気に入りです。今までの楽曲からは少し温度感を落としてクールであり、"カオスな"部分もある楽曲を作ろうとテーマに決め、最初にできた楽曲でした。楽曲全体の透明感と混沌のバランスがとっても良くて、なるおの声も一段と映えている楽曲だと思います。



なるお:私は「サマータイムマジック」と「JELLYFISH」です。「サマータイムマジック」はデモの段階からこの曲は絶対に私が歌詞を書く! と決めていた曲です。この曲の大きいテーマはたらればな恋愛なのですが、裏テーマでは私が結構"たられば思考"になる人なので、いつかそんなこと考えずまっすぐ歩けるようになりたいなという意味も込めています。「JELLYFISH」は曲中何度も転調するのが歌っていて楽しいですし、クラゲのようにゆらゆらしているみたいでとても好きです。

しゅん:個人的にはドラムが過去最高難易度の「サマータイムマジック」かなーと思います。油断するとマジでミスります(笑)。「Q-bizm」に関しては、昔のロック・バンド時代に培ったフレーズを引っ張り出して、自分のルーツを落とし込めたと思います!

-今作は定番のキラキラポップ・チューンから、エモーショナルなギター・ロックまでジャンルレスな一枚となっています。制作にあたって意識したり、苦労したりしたポイントはありますか?

キタノ:今回のEPの制作をスタートした段階で、すでに配信済みだった「Groovy night」を除くと、特に"変化"や"温度感"を意識した作品です。どこにどんな言葉を置くのか、どんな音をどんな音色で配置するかで、楽曲の色味や温度感、季節感が変わると思っているので、水彩画や油絵等の"絵画を描くように"描くというのを意識しました。各楽曲の場面変化も激しく、カオスな部分があったり開放的な部分があったり、穏やかで温かい部分があったりと、楽曲、EP内の変化も楽しめる作品になったと思います。また今までは僕がレコーディング当日、場合によっては前日までに楽曲デモを作成してそれをレコーディングするという流れだったのが、デモを事前にいくつか制作し、選定して内容を相談し、録るという流れになり、EPを1つの作品としてまとめられるようみんなで相談しながらの制作となりました。EPを制作していくにあたってのアプローチの仕方が変わり、これだけ一気に数曲の新曲を書いてレコーディングするのは初めてだったので、慣れるまでは少し大変でした。

なるお:いつも以上に曲について相談して、レコーディングしている途中で"やっぱりこのメロディにしよう"等、たくさん悩んで生み出した曲たちだと思います。あまり歌ってこなかった曲調が多くどうやって歌おうかなと悩む時間が多かったです。歌詞は、自分の中の伝えたいものは変わっていないですが、言葉選びをいつもとは少し変えてみたりしました。

しゅん:ドラムに関しては、スネア等、曲によってたくさん楽器を試させていただきました。ジャンルレスだからこそ微妙な音の違い、こだわりに気付いてくれる人がいれば嬉しいです。

-今作で楽曲やサウンド以外にもこだわった点があれば教えてください。

なるお : EPのタイトル"Spice"は、今までのPOP ART TOWNというバンドとは一味違う、音楽的にも活動的にも1つの"Spice"になるEPだと思い、このタイトルを付けました。今までのPOP ART TOWNの音楽性も踏襲しつつ、新たなエッセンスを加えた作品となったので、今までPOP ART TOWNを聴いていなかったリスナーさんにも、新たに届くものになるといいなと思います。もちろんすでにPOP ART TOWNを知ってくれているリスナーさんも、変化を感じつつ、進化したPOP ART TOWNを楽しんでもらえたらと思います。またジャケットや歌詞カード等隅々までこだわりました。POP ART TOWNのアートの部分を表現したくて試行錯誤しました。手に取っていただいてジャケットから曲の隅々までPOP ART TOWNを感じてほしいなと思います!

-9月14日から開催されるリリース・ワンマン・ツアー"「Spice」Release ONEMAN TOUR"への意気込みを伺えますか?

なるお:先日、ツアー前のプレワンマンが終わり、ツアーに向けてワンマン内容を詰めまくってます。ツアーをこなしていくなかで、毎回ブラッシュアップしていきながら、ツアー・ファイナルでは、他の会場とは違った仕掛けも準備中なので、楽しみにしていてほしいです。もちろん全箇所、全力で楽しませていきます!

-今後の展望や目標とする場所はありますか?

なるお:まずはこのEPが、今まで聴いていただいている方はもちろん、POP ART TOWNを知らなかった方にも愛していただけるような、そんなEPになってほしいです。目標はずっと変わらず大阪城ホールでライヴをすること。そしてホールで空を飛びながら歌うことです!

-最後にSkream!読者にメッセージをお願いします。

なるお:EP『Spice』はこれからのPOP ART TOWNの"Spice"になるようにと制作してきました。全6曲たくさん聴いてほしいです! そして9月からワンマン・ツアーが始まります! 曲だけでなくライヴも少しずつ"変化"してくのでぜひ来てください! これからのPOP ART TOWNをよろしくお願いいたします!

RELEASE INFORMATION

POP ART TOWN
NEW EP
『Spice』
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OCCF-0006/¥2,200(税込)
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NOW ON SALE

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