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INTERVIEW

Japanese

East Of Eden

2024年07月号掲載

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Member:Ayasa(Vn) 湊 あかね(Vo) Yuki(Gt) わかざえもん(Ba) MIZUKI(Dr)

Interviewer:藤坂 綾

昨年8月に結成を発表、10月にはZepp Divercity(TOKYO)にて、1stワンマン・ライヴ"East Of Eden -World Premiere Special Showcase 2023-"を開催、12月にはメジャー1stミニ・アルバム『Forbidden Fruit -1st piece-』をリリースしたEast Of Edenが、2ndミニ・アルバム『Forbidden Fruit -2nd piece-』を完成させた。メンバーそれぞれがこれまでの経験を糧に、ジャンルやイメージを飛び越え、独自の音楽を追求、表現する姿はエネルギーと可能性に満ち溢れている。そんなエネルギーと可能性がそのまま表れたかのようなこのアルバムについて、5人にたっぷり話してもらった。

-現在ツアー("East Of Eden 1st Live Tour - Forbidden Fruit -")中で大阪公演を終えられたところ(※取材は6月中旬)ですが、いかがでしたか。

Yuki:私は関西出身なんですけど、初めて大阪でライヴをしたのはサーキット・イベント("OSAKA GIGANTIC MUSIC FESTIVAL 2024 SPIN-OFF THE BONDS 2024 GIGANTIC TOWN MEETING")だったんです。なので今回はワンマン・ツアーとして、East Of Edenでの姿をしっかりと地元で見せられたのは嬉しいです。あとは、まだ数えるほどの回数しかこのメンバーでライヴをやってないんですけど、まとまりというか、一体感が出てきたなと思っていて、今後それがどうなっていくのかが楽しみだし、今がすごく楽しいです。みんなのことが少しずつわかってきた感じがあって、みんなでより良いものを作っていくということが楽しいなって思います。

わかざえもん:初めてのツアーで、3公演はあっという間だと思うんですけど、今回は新曲も増えてるので気を抜かずにいこうと思います。まだちょっと至らない点があるので、そのへんをブラッシュアップして、どんどん良くしていきたいです。

湊:大阪のファンのみなさんに"来てくれてありがとう"っていう感想をたくさんいただいて、それがすごく嬉しかったので、また行けたらいいなって。またすぐに絶対大阪でライヴやるから待っててねという感じです。なんばHatchという会場でやらせていただくのも、恵まれてるなと思って。だからなおさらまた大阪でやりたいなと考えてます。

Ayasa:大阪でのライヴ自体は、4月にサーキット・イベントがあったので初めてではなかったんですが、結成してから初めてのワンマンということで、私たちも嬉しかったけど待っててくれた人たちも嬉しかっただろうなって、それをすごく感じました。大阪の方に"いつ関西でやってくれるんですか?"ってよく言われてたし、そういう人たちの前でフル・セットでライヴができることは、ただ純粋に嬉しかったですね。個人の仕事でも頻繁に大阪には行ってて、去年、あの道頓堀の川を運行している船(とんぼりリバークルーズ)に勢いで乗ったんですよ(笑)。その船がなんばHatchの下を通るんです。なので実は去年ライヴ会場をその川から見ていて、やりたい会場のひとつで憧れもあったし、音がいいというのも聞いてたから、とても嬉しかったですね。あとは新曲も披露したんですけど、それもいい反応をたくさんいただいたので、残りのツアーがまた楽しみです。

MIZUKI:自分的にはドラムのチューニングをいろいろ研究して、試行錯誤しながら試してる部分もあるので、今回のツアーでいい感じに定まったらいいなと思いながらやっております。

-新曲を披露されてるというのは、今回のアルバムに収録されてるものですか?

Ayasa:「Eden」と「鈍色のラビリンス」です。全然知らない状態の曲だけど、せっかくだから、ツアーに来てくださった方に先にお届けしたいと思ってセットリストに入れたら、すごく反応が良かったんです。この2曲は世界観というか雰囲気が全然違う曲なので、それが逆に良かったのかなとも思ってて。ライヴで新曲を2曲もやるのって結構リスキーというか、下手したらどっちかが埋もれてしまう可能性もあるんですけど、全然違う2曲だからそれぞれに好きになってくれる人がいたらいいなって考えたんです。そしたらライヴが終わったあとのSNSで、やっぱり(好みが)スパッと分かれてるんですよ。もしかしたら戸惑わせてしまった人もいるかもしれないけど、楽しんでというか、一生懸命ついてこようとしてくださる気配をすごく感じたので、それは嬉しかったです。

-ファンの方、すごいですよね。最初のライヴもそうだったじゃないですか。ファンのみなさんは1曲しか知らなかったですよね。

Ayasa:たしかに、そう考えたらやっぱりすごいですよね。聴いたことのない曲をこんなに間近で聴かされてどこにも逃げられないって、こんな体験なかなかないと思うんですけど、それをポジティヴに捉えてくださる方が多くて、ありがたいことです。

-2枚目のミニ・アルバム、テーマはあったんですか。

Ayasa:"2nd piece"って言うくらいなので、前の『1st(Forbidden Fruit -1st piece-)』とセットとは最初から決めていたんです。去年の10月の1stライヴに向けて曲をいっぱい作っていたので、その中からライヴでのお客さんの反応の良かったものとかを今回は入れたいなと思って。ただ、もう何度もライヴをやってしまって、ある程度知られている曲たちなので、その曲たちだけを入れたアルバムというのもちょっともったいない気がしたんです。なので、そこに新しいものも入れたいなってところから、草野(華余子)さんの魅力を入れたり、ライヴではまだやってない曲で新鮮さを入れたり、お客さんがわかってる楽しさみたいなものに、新しい要素をミックスしたものが出せたらなという気持ちはありました。

-じゃあ、1枚目を出す前から結構決まっていたってことですか。

Ayasa:そうです。1枚目に何を入れるか決めた段階で、もう「Chasing The Moon」の収録は完全に決まってて、「鈍色のラビリンス」はまだどうしようかというふわっとした状態だったんですけど、ライヴでやったら好評だったので、じゃあ音源にして届けたいねってことで。他にもライヴで演奏している曲もあって、インストの「YELLOW CARD」(2024年3月リリースの映像作品『World Premiere Special Showcase 2023』収録曲)も好評をいただいているんですけど、今回は5曲しか入らないので、歌のある曲でいこうってなりました。

-今回はライヴ感がより増したっていう印象があったので、そこを意識されたのかなと思ってました。

Ayasa:できあがってみたらそうなってたっていう感じはありますね。ライヴで盛り上がる曲と、今後のライヴで盛り上がりそうな曲。蓋を開けてみたらライヴ感が増したなっていう。

-草野さんとの共作はどういった経緯で?

Ayasa:1stライヴでの曲たちや1枚目のアルバムは、ずっと同じ作家さんたちと一緒に曲を完成させていて、もちろんとても大切な作家さんであり、それはこれからも変わらないんですが、より多くの広い層にもEast Of Edenの音楽を届けたいなという想いがあって。だからこそ他の作家さんにも曲を書いてもらいたい、そこで誰がいいかなって考えたときに、草野さんは「紅蓮華」(LiSA)の生みの親であり、ご自身もシンガー・ソングライターとしてずっと活躍されていて。しかも強い女性像を歌でも再現されてる方なんですよね。(「Judgement Syndrome」が)タイアップになったドラマ("BS-TBSドラマ「御社の乱れ正します!」")の主人公も悪を裁いていく強い感じの女性なので、ここはもう草野さんに書いていただくのが一番じゃないかということで、お願いさせてもらいました。

-なるほど。曲に関してはお任せされるという感じだったんでしょうか。

Ayasa:そうですね。ある程度原作の内容にも沿っていただいてという感じで。ただ、草野さんがprediaのときから湊さんのファンだったんですよ。湊さんのこの歌声なんかをファン目線でずっと見てたという。それはもう嬉しいですよね。

湊:嬉しいですね。曲に関しても、初めて聴いたときすごいなと思って。作家さんが変わるとまた違うものになるんだと。私たちはこんな曲もできるよって、またそういう曲が増えたのも嬉しいことですよね。

-歌い方でアドバイスいただいたところはあったんですか。

湊:途中で叫んでるところがあるんですが、私は脳天を突き抜けるような感じで歌うイメージだったんですけど、そうではないと(笑)。地面を裂く感じだと言われましたね。それって私が今まで培ってきたものの中にはなかった表現だから、いろいろ試行錯誤しながら歌いました。なので、また新しい挑戦をさせてもらったなと思いましたね。響かせ方の違いで歌に奥行きができるという学びになりました。

Yuki:私はこういった曲をあまり弾いてこなかったので、最初どんな感じでいこうかなって。でも音色を大幅に変えたりして実際にレコーディングしてみたら、私、こういう曲やりたかったんだと思ったんです。弾いてるとテンションすごく上がってきちゃうんですよ、楽しくて。今までやったことのない感触というか。なので、楽しかったし嬉しかったし、私も自分の新たな発見に繋がったかなと思います。