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INTERVIEW

Japanese

AKUMATICA

2023年10月号掲載

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Member:映由月 弘乃 紗藍 翠那 唯

Interviewer:山口 哲生

悪魔的な中毒性を武器に、混沌たるこの世界に風穴を!!──そんなキャッチコピーを掲げ、2023年2月末から活動をスタートさせたAKUMATICA。ロック・サウンドを軸にした楽曲とパワフルなダンスが持ち味の彼女たちは、この半年間で3度の単独企画を開催するなど、ライヴを中心に活動を展開してきた。そんななか、来年2024年2月28日には渋谷WWWで"AKUMATICA 1st ワンマンライブ - Hello, New World!! -"を行うことを発表。その勢いをさらに加速させようとしている。初登場となる今回は、9月から配信開始となる楽曲についての話や、各メンバーのパーソナリティ、そして渋谷WWWワンマンに向けての意気込みも含めたグループの目標や野望まで、メンバー3人に幅広く訊いた。

-初登場になりますので、グループの基礎的なところからお聞きできればと思っているのですが、AKUMATICAとはどんなグループなんですか?

映由月:"アクマティカ"という名前なんですが、悪魔のほうではなくて、"悪魔的な中毒性のあるグループ"というのが名前の意味合いにあって。

弘乃:"病みつき"とか、そういう意味です。デビルのほうではなくて(笑)。

映由月:"悪魔とかそういうコンセプトなの?"と聞かれることが多いんですけど、そういうわけではないですね(笑)。あと、楽曲はロック調な感じです。具体的な言葉となると......そういう感じですかね(苦笑)。正直まだまだ探り中というか。

翠那:そこはこれからもっと色づけしていきたいですね。まだ発展途上国のような気持ちです。

弘乃:発展途上国......!

-(笑)半年間活動してきた中で、AKUMATICAの魅力や強みはどんなところだと感じました?

映由月:楽曲と歌ですね。私たち3人は、アイドルになりたくてオーディションを受けたというよりは、歌を歌いたくて受けたので、やっぱり歌唱には力を入れていて。そこは自分たちの強みだと思っているし、それを褒めてもらえていたんですけど、意外とダンスも"3人のシンクロ率がいい"と言っていただけたりもして。弘乃だけダンス未経験だったんですけど。

翠那:びっくりされるよね(笑)?

弘乃:"歌とダンスどっちが得意? ダンス?"って言われたときもあって。"あぁ、頑張って練習して良かった......!"って(笑)。

映由月:それぐらいダンスのレベル的にも上のほうなのかなって思ってます。

弘乃:そこは両方とももっと底上げしていかないとね。

-歌が歌いたくてオーディションに参加されたとのことでしたが、小さい頃から歌うのは好きだったんですか?

翠那:そうですね。歌って踊るのが好きで、親からも"隙あらばそのへんで踊ってたで"と言われたりもしていて。踊りに関しては、昔からバレエをやっていたのもあって、そこから派生してダンスをコピーしたりとかしてました。親も音楽がすごく好きだったので、小さい頃からずっと触れて生きてきたというか、常に近い存在でした。

-どんな音楽が好きだったんですか?

翠那:小さい頃は、親が昭和のアイドルの曲を流していたのもあって、知っている曲は知っていたりするんですけど、歳を重ねるごとにいろんなジャンルをどんどん聴くようになりました。バンドも聴きますし、ボカロとかアニソンとかK-POPとか、J-POPもそうですし。その中でも、自分の源にあるのはバンド・サウンドなのかなと思います。

-ちなみにどんなバンドが好きでした?

翠那:なんかこう、バンドというよりも、バンド・サウンド?

-音そのもの?

翠那:そうです(笑)。最初にバンドというものに触れたのはBREAKERZさんで、それまではジャニーズとかを聴いていたんですけど、"ヤバい! バンドめっちゃかっこいい!"と思って。入り口としてはそのあたりだったんですけど、そこからLiSAさんとかを聴いて、"バンド・サウンド、ヤベー"みたいな(笑)。

映由月:"ヤベー"って(笑)。

-(笑)映由月さんも小さい頃から歌うのも踊るのも好きだったと。

映由月:そうですね。親が松田聖子さんとかプリプリ(プリンセス プリンセス)とか、いろんなジャンルを聴いていたり、テレビも常についている家だったので、いろんな音楽に小さい頃から触れてました。お母さんが言ってたんですけど、私が一番最初に歌ってた曲がSMAPさんの「らいおんハート」で、"こいつ音痴だなぁ"って思ったらしいです(笑)。あと私は覚えていないんですけど、ミニモニ。をすごく踊っていたらしいんですよ。今はハロプロ(ハロー!プロジェクト)が結構好きなので、わりと好きなものは変わっていないのかなと思います。で、高校時代にバンドをやって、本当にいろいろなものをベタベタと触ってきて、今は特撮の音楽が好きです。

-というと?

映由月:"仮面ライダー"が好きで、自分が観ていない時代のライダーの歌を聴いたり、最近はライダーだけにとどまらず、戦隊ヒーロー系も観てます。あと"マジンガーZ"とか、懐メロを家族で聴いて盛り上がったりしてます。

-バンドをやっていたとのことでしたけど、パートはヴォーカル?

映由月:ギター・ヴォーカルでした。あと、タンバリンを首にかけて叩きたかったので、4000円のタンバリンを買って。だからギターとタンバリンとヴォーカルですね。

弘乃:あの動画面白かった(笑)。

映由月:ジャンプするだけで音が鳴るので、飛びながら歌ってました(笑)。

-すごいですね(笑)。映由月さんはダンスの経験があったと。

映由月:小学校のときからキッズダンスを始めて、高校1~2年ぐらいまでヒップホップをやってました。だから10年ぐらいやっていたんですけど、私、運動が全然できなくて。ひろ(弘乃)は運動ができるタイプなので、ダンスも飲み込みが速かったと思うんですよ。でも、私は運動神経が悪い人間の10年なので、運動ができる子が1年やったくらいの......。

弘乃:何言ってんの!? それはないだろ(笑)!

映由月:いや、ほんとにそんな感じ。

-ご自身の中ではそういう感覚があると(笑)。弘乃さんはダンス未経験ではあったけど、歌うのは好きだったんですか?

弘乃:でもふたりと比べると、小さい頃は歌うのがあまり好きじゃなくて。歌番組をずっと観ていたぐらいだったんですけど、中学生になって目覚めちゃったんです、合唱コンクールで!

映由月:合唱コンクールで?

弘乃:クラスにひとり~ふたり、合唱コンでガチの女の子っていたでしょ? あれが私。

-"男子ちゃんと声出しなよ!"みたいな?

弘乃:そうです(笑)。"そこ出てないよ!"とか。でも揃うと楽しかったですね。3年間、賞を取りました。

翠那:すごい!

弘乃:そこで歌の楽しさに目覚めて、歌をやりたいと思ったんですけど、親には言えなかったんですよ。でも高校生になって、部活で軽音楽部に入りたいって言ったら、お父さんとお母さんに"なんで!? 何すんの!?"って言われて。いや、歌をやりたいからって言ったら、"そんなこと初めて聞いたんだけど!?"って。

-そんなに怒られます(苦笑)?

弘乃:私もそんなに怒るの? って思ったんですよ。でも、そこは親に言えなかった理由でもあるんですけど、昔から父の影響でゴルフをずっとやっていたんです。中学校のときはそれと並行してバドミントンもやっていて、部活はゴルフのために陸上部に入ったんですよ。足腰を鍛えたいと思って。そこからの軽音楽部だったので、めっちゃ反感を食らってしまったっていう。

-なるほど。

弘乃:でも、お父さんは"やりたいことをやりな"って言ってくれて。そこからバイトで稼いだお金でボイトレに通うようになって。

-軽音部で頑張るためにボイトレを?

弘乃:軽音部のために通ったというよりは、その頃から歌をやりたくて、部活でも歌が歌えるならそっちも入っちゃえ! みたいな感じでした。なので、やりたいと思ったきっかけは中学生のときですけど、ちゃんとやり始めたのは高校生からですね。

-小さい頃から音楽番組は観ていたとのことですが、どんな音楽が好きでした?

弘乃:中学までは完全にLDHでした。そのときからダンスに憧れてはいたんですよ。自分が踊る側になりたいっていう。でも、それを親に言う勇気もなかったので、家に誰もいないときにライヴDVDを観て、ちょっと真似して踊ったりしてましたね(笑)。で、お母さんが買い物から帰ってきたらすぐに止めて、何もしてないフリをするんだけど、なぜか汗だくっていう(笑)。見られるのが恥ずかしかったので。