Japanese
anew
2023年04月号掲載
Member:まいみ あまね
Interviewer:山口 哲生
"Art idol new world"をコンセプトに掲げ、山形から世界を染めていくという目的を持って結成された4人組アイドル、anew。昨年、デビューに合わせて発表した初音源『世界ヲ染めていく』が英国チャートJ-POP部門で首位を獲得したり、始動から3ヶ月で、台湾で開催されるフェス("赤聲躁動Carnival Fever2023")に招聘されたりと、快進撃を続けている彼女たちが、4月5日に1st両A面シングル『位置情報なし / デキルカナ?』をリリース。個性の異なる曲を収録した本作について、メンバーのまいみとあまねのふたりにリモート・インタビューを実施した。グループ始動前夜から現在に至るまでの話も併せて訊いた。
-anewの4人はオーディションで集まったわけですけども、おふたりは小さい頃からアイドルになりたかったとか?
あまね:いや、私は普通に女の子のアイドルが好きで、漠然とアイドルってすごいなとは思っていたんですけど。でも、やっぱり地方に住んでいると、こういうオーディションみたいな機会があまりなかったので、地元で開催されるならやってみようかなと思って応募しました。
-どういうアイドルが好きだったんですか?
あまね:結構王道なんですけど、乃木坂(46)さんとかがずっと好きで、ライヴに行ったりしてました。
-よく聴く音楽もアイドルが多かったり?
あまね:そうですね。ジャンル的には幅広いほうだと思うんですけど、オタクなので(笑)、ヴィジュアルも含め、かわいい女の子が好きで。anewのメンバーはそういう子が多い気がします。
まいみ:たぶん全員そんな感じだと思います(笑)。
-まいみさんももともとアイドルが好きだったと。
まいみ:はい。テレビに出ているような方から、地下アイドルみたいな方たちも好きです。
-そのきっかけになった方はいるんですか?
まいみ:中学生のときに、苺りなはむさんと、にかもきゅさんのBPM15Qにハマってから、アイドルに憧れ始めました。それで、メンバーのりこちゃんと高校が一緒なんですけど、アイドルをやりたいねっていう話をしていて。大学で進学して山形に来たんですけど、こういう機会があることを知って、ふたりでオーディションを受けました。
-りこさんと仲良くなったきっかけは、それこそアイドルとか?
まいみ:もともとりこちゃんはあまりアイドルに興味がなくて。私がいろいろ教えているうちに好きになった感じでした。
-ハマらせたんですね(笑)。まいみさんは、あまねさんと初めて会ったときは、どんな印象がありましたか?
まいみ:(※あまねを見て)すっごい美人が来たな......! って思いました(笑)。
あまね:(※俯きながら恥ずかしそうに首を振る)
まいみ:anewの中であまねさんが唯一の年上なんですけど、それもあって面倒見がいいというか、気配りがすごいなと思います。
あまね:気配りというか、みんな年下で結構わちゃわちゃしてるから、かわいいなと思いながら見てます。
-それこそかわいい子たちが......。
あまね:そうです。かわいい子たちがわちゃわちゃしてるなっていう感じですね(笑)。
まいみ:お姉ちゃん(笑)。
-あまねさんは、まいみさんと初めて会ったときの印象というと?
あまね:最初に(加入が)決まっていたのが、まいみとりこで、私はそこに入っていく感じだったので、最初は私が完全にアウェイだったんですよ。でも、レッスンをしていくなかで、まいみがすごく優しく教えてくれて。もう優しさの塊みたいな人ですね。
まいみ:(照笑)私たち(りこ、まいみ)はふたりで決まったけど、きっとひとりで不安だったと思うので、そういう気持ちにさせたくなくて。
あまね:その印象が強かったですね。あと、こう見えてすごくおちゃらけキャラというか。周りを笑顔にさせてくれる行動を結構するので、面白いです。
-おふたりから見て、りこさんはどんな方ですか?
あまね:メンバーの中ではダンスが一番上手で、動きも機敏なんですけど、その反面ご飯を食べるとすぐに眠くなっちゃうっていう。
まいみ:赤ちゃん(笑)。練習が終わって疲れると眠くなっちゃって。そのあとに配信してるときに寝ちゃったりとかね。
-はははは(笑)。ここなさんはどんな方なんです?
まいみ:見た目はギャルだけど、めちゃくちゃ真面目で、飲み込みも一番早いかもしれないです。
あまね:あと、ふいに核心をつくことをボソっと言うんですよ。例えば、練習していてあまりうまく進まなかったときに、"こうしちゃえばいいんじゃない?"って急に言ったりとか。
-機転が利く?
あまね:それもあるし、"ここなが言うならそうしてみようか"みたいな(笑)感じになっちゃうところがありますね。
-言葉に説得力があるんですね。オーディションを受けてからデビューに至るまでの期間は、どんなことを考えながらレッスンを受けていました?
あまね:デビュー日だけは先に決まっていたんですけど、とにかく言われたことをやるしかできなかったというか。漠然としたなかで、目の前にある課題をとにかくひとつずつやっていて、どうにかデビューできるように持っていかないといけないって焦りはありましたね。"これをすればこうなる"ってモデルみたいなものが周りになかったので、とにかくひたすら自分たちのできることをやるぐらいしかできないというか。
まいみ:私とりこちゃんはデビューが決まってからが結構長かったんです。デビュー前に"花笠(山形花笠まつり)"に出たんですけど、そこでファンになってくれた人もいて。デビューすることをずっと楽しみにしてくれていたので、もしデビュー・ライヴ("anew月例定期公演『CHIKAKARA vol.1』")で私たちを観たときに"こんなもんか"とか、がっかりされたくない気持ちもすごくあって。常にやることがたくさんあったんですけど、全部ちゃんとやらなきゃっていう気持ちはありました。
-デビューに向けてのワクワク感というよりは、焦りが強かったんですね。
あまね:そうですね。デビュー・ライヴ当日も、気づいたらステージの裏にいて、自分たちの出番になって、どうしよう......! みたいな感じでした(苦笑)。普段はあまり緊張とかはしないんですけど。
まいみ:私は緊張しいなのもあって、どうしよう......! 怖い......! って怯えてました(笑)。
-りこさんとここなさんは緊張に強いタイプですか?
あまね:ここなは緊張してなさそうに見えるんですけど、結構するタイプみたいです。
まいみ:りこちゃんは"緊張する"って言ってるの見たことないかも。
-2対2でいいバランスになってますね。昨年12月のデビューに合わせて、1stミニ・アルバム『世界ヲ染めていく』を発表されていて。この作品が、iTunes(イギリス)J-POPアルバム部門で1位を獲得されたという。
あまね:それが本当によくわからないんですよ(笑)。
-なぜそうなったのか......。
まいみ&あまね:誰もわかってないです(笑)。
あまね:"入ったんだよ"って言われて、"なんで......?"って。
-嬉しさというよりも、わけがわからないという(笑)。
まいみ:そうですね(笑)。
-デビューから約4ヶ月が経ったわけですけども、活動してきたなかで改めて感じたこと、考えたことはありましたか?
あまね:MV撮影をしたんですけど、撮ってもらったものを観て、すごくアイドルっぽい! と思って(笑)。アイドルになった実感がまだそんなに湧いていないというか、もちろんライヴを観に来てくれる人とか、物販を買いに来てくれる人はいるんですけど。
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