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INTERVIEW

Japanese

BiS

 

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Member:イトー・ムセンシティ部 チャントモンキー ネオ・トゥリーズ トギー ナノ3

Interviewer:宮﨑 大樹

THEE MICHELLE GUN ELEPHANT「スモーキン・ビリー」のカバーは、溜めていた感情、リスペクトを込めて歌った


-ナノさんが参加していない楽曲やライヴの話になるのですが、昨年はアーティストとのコラボやカバーでのリリースも多かったですよね。

チャント:勉強になったことが多かったです。まずBiS×ZOCではZOCとツアーを一緒に回って、ZOCにしか出せないものを感じることができたし、逆に自分たちにしかないものはなんだろうと考えるいい機会になりました。

-そこで結論として出た、"自分たちにしかないもの"とは?

チャント:一番はがむしゃらな感じ。ZOCはちょっと暗い感じというか、世界観がすごいんですけど、こっちは太陽みたいに全力で行くぞっていう感じです。それがBiSにしかないものなのかなと思いましたね。

-ライヴをやってみて感じたことはありましたか?

ネオ: ZOCのファンにはペンライトを振る方が多くて、BiSは振りコピを楽しんでくれるお客さんが多いんですけど、たまにBiSのファンでもZOCの気になる子に対してペンライトを振ってたりとか、ZOCのファンの方が見よう見まねで踊ってくれたりして。そういう交流みたいのがあったのは、すごく良かったと思います。私たちもそれを見ることができて嬉しかったし、知ってもらえたし、"踊って楽しい"という感想がTwitterとかであったのも、すごく嬉しかったですね。

-さらに、WACKの各グループがAKB48の柏木由紀さんとコラボする企画もありました。

チャント:全部すごかったよね。

トギー:一緒にライヴをして思ったのは、歌がヤバい。さすがのひと言でした。ひとりだけ通っている声なんです。

イトー:透き通るきれいな声だよね。

トギー:"これがプロかぁ!"みたいな(笑)。いい影響を貰いましたね。

-もちろんみなさんもプロなんですけど、プロがプロだと思う人なんですね。

イトー:はい。しかも、本当にどのグループにいても違和感がないくらい、溶け込むのが上手くて。衣装を着た姿も歌声も、ホント"どこにいてもすげぇ!"って(笑)。天性というか、持っているアイドル性がすごく高いなと思って。超好きです。

-そして1990年代後半から2000年代前半のロックの名曲をカバーしたアルバム『BiS DiVE into ROCKS』(2021年12月リリース)について。数々の名曲を歌ってみて、率直にどうでした?

ネオ:楽しかった! BiSの曲を2年間歌ってきたし、その前もWACKの曲をずっと聴いていたので、"松隈(ケンタ/サウンド・プロデューサー)さんの歌"みたいなものが自分の中で定まってきちゃってるところもあったんです。そこの幅を爆発させて、いつもと違うことに挑戦できたのが楽しかった。

-THEE MICHELLE GUN ELEPHANTの「スモーキン・ビリー」もカバーしていますけど、ネオさんはチバユウスケ(Vo)さんへ憧れがあるんですよね。

ネオ:そうなんですよ。『LOOKiE』(2020年リリースの2ndアルバム)を発売したときにシャウトする曲があって、そのときにファンの方がチバさんのシャウトを研究してみるといいよっていう感じで教えてくれたんです。そこで動画を観たらすごくカッコ良くて、それから曲を聴いていて。で、まさかの"ARABAKI ROCK FEST.20th×21"でご一緒する予定になって、そのあとに"THINK of MICHINOKU"で共演して、生で観たら感動しました。そこで"改めてもっと頑張りたいな"、"もっと追求していきたいな"と思ってからのカバーだったんです。溜めていた感情、リスペクトを込めて歌ったので、気持ちが入りましたね。

トギー:本人に伝えに行こう!

ネオ:えぇ(笑)。

-ご本人もカバーを聴いているかもしれないですね。

イトー:何かしらのきっかけで見てくれていたらすごく嬉しいよね。

ネオ:そうだねぇ。

-松隈さんの曲以外の楽曲を歌うことで、自分の中で引き出しが増えたようなところもありましたか?

イトー:ありましたね。松隈さんのときは"セクシーな声で歌ってみよう"というのが軸としてあるし、自分も女性ヴォーカルの曲をずっと聴き続けて生きてきたので、カバー・アルバムのレコーディングに挑戦したときに、低い声とかがなり声を出すのが難しくて、めちゃくちゃ練習しました。それによって"自分はこういう歌い方をできるんだな"という発見がありましたね。あと、ブランキー(BLANKEY JET CITY)の浅井健一さんの歌い方が、男性の色気がすごくあって好きだなと思ったので、「赤いタンバリン」は自分の持ってるセクシーさと、浅井さんへのリスペクトを特に込めました。

チャント:ティ部はラップがすごくカッコいいんだなって、カバー・アルバムを聴いて思いましたね。今までは艶っぽい歌い方のパートが多かったんですけど、こうやってカバーすることで、カッコいい歌い方もできるんだなという発見がありました。巻き舌ができるから、英語の歌詞とかですごくカッコ良く聴こえる。

イトー:ありがとう(笑)。「Fantasista」のラップが楽しかったなぁ。


"下ネタなのかな?"と思われても、BiSだったら"ぽいな"って思われるのが美味しい


-さて、そうしたいろんな経験と刺激を経て新体制初シングル『DA DA DA DANCE SONG』が完成しました。ナノさんは初めてのCDリリースを迎えてどんな気持ちですか?

イトー:どうですか!?

トギー:自分の声が入ってるCDが出るんだよ。

ナノ3:すごい......すごい(笑)! 既存の曲のレコーディングのときは"こういう歌い方をして"とかの指示はなかったんですけど、このシングルでは"こういうふうに歌って"とかがあって、そういうのが楽しかったです。

-ちなみに今回のレコーディングだと、どんなディレクションがあったんですか?

チャント:"江戸っ子"?

イトー:書いてある歌詞と全部違うイントネーションで喋る、みたいな。ていうか語尾が全部違います。

チャント:"始まらない"を"始まらねぇ"とか、"やらなきゃできない"を"やらなきゃできねぇぞー!"って(笑)。

イトー:音源なのにライヴの煽りみたいになっていて(笑)。しかもそういうことを一番言わなそうなナノが言っているのが、またいいんですよ。

チャント:"始まらない"を"始まらねぇ"とか、"やらなきゃできない"を"やらなきゃできねぇぞー!"って(笑)。

ネオ:新人がいきなり暴言(笑)。

トギー:ライヴでそこらへんがどんどん激しくなっていくんじゃないかと思って、楽しみにしていますね。

-表題曲「DA DA DA DANCE SONG」はダンス・ロックで、個人的な第一印象は"闇落ちした「MONSTER DANCE」(KEYTALK)"という――

一同:(笑)

ネオ:面白すぎる(笑)。

-なかなかに過激な歌詞で。

イトー:"下ネタなのかな?"と思われても、BiSだったら"ぽいな"って思われるのが美味しく感じていますね。

ネオ:うちら色気ないし(笑)。中学生くらいの男子がふざけてるくらいの感じだもんね。

イトー:"SEX! ゲラゲラ!"みたいな(笑)。エロい歌詞って、上手く隠して匂わせるものが多いんですけど、この曲は"結局SEXなんだ!"と思って、それで笑っちゃったんですよね(笑)。しかも激しめの歌詞が多いから"大丈夫かな(笑)?"って。

トギー:そういう下ネタ系の歌詞かと思ったんですけど、違うように捉えられないかって考えたんです。そのときに......なんというか......上手くいかない人すべてに当てはまるんじゃないかな? って......仕事とか人生がうまくいかない人はきっと......きっと何か......当てはまる?

イトー:無理やりすぎるだろ(笑)! この曲は、バカになって何も考えないで聴いたほうが楽しい!

チャント:うん。意味とかないね(笑)。

トギー:とりあえず"DANCE"です! ナノは歌詞の印象どうだった?

ナノ3:面白いって思った。おかしい。頭おかしい!

トギー:楽しいよね。このぐらいぶっ飛んでる歌詞で楽しめるのは最高です。

-まさかこれが新体制初シングルになるとは。

ネオ:本当にそう! 新体制初シングルがこれって(笑)。

イトー:サウンド自体はすごく明るくて、ガヤっぽいワチャワチャした感じはBiSっぽいなと思います。"楽しいパーティー/僕とパーティー"というガヤがバカっぽくて、すごくいい。いろんな人に聴いてほしいですね。ライヴが絶対楽しい。