Japanese
FES☆TIVE
Member:青葉 ひなり 南 茉莉花
Interviewer:宮﨑 大樹
-新たなファンが増えるきっかけになりそうな曲ですよね。バンド・サウンドが表題曲になることで、こういうメディアに出るきっかけにもなりましたし。ミュージック・ビデオではバンドとパフォーマンスするシーンもありました。
南:すごかったです。ピアノだけ撮影したりとか、ドラムだけ撮影したりとか、カットによって1回1回ちゃんと演奏してたんですけど、毎回すごいパフォーマンスで。
青葉:バンドでピアノを弾いていたのが「ディスコ列島浮世の夢」(2017年2月リリースのシングル表題曲)の作曲をしてくれたmiifuuさんという方なんです。miifuuさんが作曲の仕事以外でバンド活動をやっていて、そちらのほうで声を掛けられたら、たまたまFES☆TIVEだったらしくて。違う形で久しぶりにお会いしたのでビックリしました。
南:あと今回は全員分の告白するシーンがあって。MVを観ているだけだとわからないんですけど、私、ラーメンが好きなこともあって、告白するシーンなのに"好き!"とかじゃなくて、"ニンニク入れますか?"って聞かれて"入れまーす!"って言ったところがMVで使われているんですよ。
-たしかに口の動きがなんか違うなって思ってました(笑)。
南:これを知ったらときめきが薄れちゃうかもしれないですね(笑)。それと、今までのMVってめちゃくちゃ寒い日の撮影とか、夜な夜なオールで撮影するとかだったんですけど、今回は学校で、一番まともな状態で撮りました(笑)。
青葉:水着は寒かったけどね。
南:あ! 寒かった!
-あぁ、サムネイルとアウトロだけ唐突に水着のシーンでしたね。
南:長い時間を使って収録したはずなんですけど、MVではちょっとした映像みたいになってて。たぶん、みんなが寒がりすぎて、取れ高が悪かったんじゃないかっていう(笑)。
青葉:ガチで寒すぎて。"水を掛け合って"って言われてたんですけど、そんなことしたらキレるから! って(笑)。
-(笑)ちなみにこの曲、5分39秒というおそらくFES☆TIVE史上最長の曲で。
青葉:最近のFES☆TIVEの曲は、年々長くなってきている感があるんですよ。昔の有名な曲だと「シダレヤナギ」(2016年リリースのシングル『進めジパング』カップリング)とかは短い曲なんですけど、「心拍白昼夢(シンパクデイドリーム)」はたしかに長かった気がしますね。
南:「しゃかりきトップランナー」(2020年2月リリースのシングル表題曲)とどっちが長いんだろう。
-「しゃかりきトップランナー」より、少し長いんです。
南:えぇ! そうなんですか?
-そうなんです。なので、じっくりと聴かせる曲を目指しているのかなと。
青葉:そういうことです! ただ、長い曲が増えてくるとセットリストが難しくなってきて......。持ち時間が決められているときに「心拍白昼夢(シンパクデイドリーム)」を入れるときは、1曲削らなきゃいけないっていう問題が起きているので、そこは難しい(笑)。
「サカサマサマー」は夏フェスで花が咲くかもしれない。来年を期待してます
-(笑)カップリングについても聞いていきます。「サカサマサマー」は、四つ打ちのアゲ曲という意味ではFES☆TIVEらしさもありつつ、歌唱はちょっと大人っぽさもありますね。
青葉:そう言われてみると、たしかにセクシー系だね。
南:ダンスも最初はセクシーっぽいんですけど、後半とかサビとかは腕を回すような――
青葉:パリピ系?
南:うん。夏のアゲ曲って感じ。大型フェスとか野外フェスで一緒に腕を回したら楽しそう。
青葉:個人的には「サカサマサマー」の振付が歴代のFES☆TIVEの曲でもトップ1、2に入るレベルで好きなんです。みんなで盛り上がれるけど、ところどころにカッコいいダンスもあるから好きで。
-実際ライヴでの反応はどうですか?
青葉:やっぱりFES☆TIVEっぽいし、みんなで盛り上がれて楽しいっていう人が多いですね。
南:歌詞は括弧の(合いの手を入れる)部分が多いので、いつか平和になったらみんなに叫んでほしいなと思います。
青葉:今年は「サカサマサマー」を夏フェスでやることをめっちゃ楽しみにしていたので、来年こそ花が咲いたらいいなって思っていて。「OIDEMASE!!~極楽~」(2017年11月リリースのシングル表題曲)っていうFES☆TIVEでたくさんの人に知ってもらっている曲も夏フェスで花が咲いたので、「サカサマサマー」もうまくいけば花が咲くかもしれないなと。来年を期待してます。新鮮な気持ちで1年間「サカサマサマー」を聴いてほしいですね。
-続いて「Crystal Bullet」についてはいかがですか?
南:この曲も曲調がロックっぽいですよね。
-FES☆TIVE内でふたり組のペアを作って、CDの形態ごとにラップ担当が分かれています。
青葉:そうなんです。ラップの部分を歌っているふたりは、歌の部分はほとんど歌ってない感じになってます。
南:同じ曲なんですけど、出だしの音とかが全然違っていて。同じ歌詞でも、こうも味が違うんだって感じます。聴き比べても楽しいよね?
青葉:楽しい! 個人的には今回のシングルで一番好きな曲です。カッコいいロックっぽい曲が好きなんですよ。
-ラップはクールな感じに仕上がってますね。
南:メンバーごとの声質が出ているので、例えば近藤(沙瑛子)&土光(瑠璃子)はトーンが低くて声がカッコいいのでクールになってますし、真野(彩里愛)&南はスタンダードな感じ。青葉&八木は――
青葉:一番ほわほわしてるかも。キャラクター系のポップな感じです(笑)。レコーディングしているときはクールな感じにしたつもりなんですけど、ポップな感じになっちゃって。
-青葉さんも、"青葉ひなり比"ではクールな気がしましたけどね。
青葉:本当ですか! 他のメンバーと比べなければ、キャラクターとしてはクールだと思います(笑)。キャラクター系の曲のほうが声は合っているって言われていて、「無限モフモフ」(『しゃかりきトップランナー!』収録のカップリング)っていう曲があったんですけど、それが動物系の曲だったので、そういう曲が得意です(笑)。
-ここまでラップ比率が大きい曲もあまりなかったですよね。そういう意味ではこの曲も新たな一面を見せることができる気がします。
南:「ドンドコ祭リズム-燃え上がれタイコちゃん-」(『進めジパング』収録のカップリング)みたいにラップを入れた曲はあるんですけど、こんなに出だしから最後のほうまでラップの曲は初めてです。滑舌をめちゃくちゃ心配しました。
-また滑舌(笑)。
南:(笑)後半のラップの"Countdown!! で刻み付けろ beat!"とか、英語の発音が難しくて苦戦しましたね。
青葉:私は英語の発音がまぁまぁ得意なんです。幼稚園くらいから小6くらいまで英会話に通っていて、発音は昔から"excellent"ってよく言われてました(笑)。逆にもうちょっと日本語っぽく歌ってほしいとか、カタカナ英語みたいな感じにしてほしいって言われることも多いんです。
-この曲、ライヴでやるときは誰がラップをやるんでしょうね。
南:(小声で)これ、やるのかなぁ......?
青葉:それは私も思ってて。早くやりたい気持ちでいっぱいなんですけど、もしもやるってなったら、どうするんだろうと。
南:「無限モフモフ」も同じように(CD形態によって担当が)分かれているんですけど、まだライヴで披露していないんですよ。どうなんだろう? でもやりたい。
青葉:たぶんバージョンとラップ担当を決めてやるんじゃないですかね。CDのペアのどれかでやる気がします。FES☆TIVEってフォーメーションが結構動くので、日替わりとかは難しそう(笑)。
この日はカマキリさんの気持ちでカマキリヘアにしたんです
-「カマキリさんVSひつじさん」(タイプB収録)は、"カマキリさん"目線と"ひつじさん"目線の歌詞という、世界観が独特すぎる曲ですね。
南:鈴木まなかさんの曲はいつも不思議なんです。レコーディングも独特で、例えば"ふぁいとー!"っていうところでは"5歳児の子が言ったらどんな声を出す?"みたいに、毎回設定を作ってくれるんですよ。あと、動物の真似するのが楽しかったです。振付は"カマキリさん"と"ひつじさん"に分かれて踊りそうだよね?
青葉:まだ決まってないんですけど、メンバーでそういう話を勝手にしていて(笑)。"お前はカマキリさんだ"、"私はひつじさん"みたいな話をしてます(笑)。
-それ絶対"ひつじさん"のほうが人気高いですよね。
南:そうなんですよね(笑)。
青葉:緑と白担当がいるので、緑(近藤沙瑛子)はカマキリさん、白(真野彩里愛)はひつじさんかなっていう話になって――
南:で、他のメンバーは言い合いしてます(笑)。勝手に振付を考えて踊ったりして(笑)。
-例えば「心拍白昼夢(シンパクデイドリーム)」だったら恋愛の歌詞なので感情を込めて歌えそうですけど。こういう特殊な世界観の歌詞はどういう気持ちで歌ってるんですか?
青葉:「心拍白昼夢(シンパクデイドリーム)」とは逆で、自分のキャラクター声、自分の味をそのまま出しました。そんなに気を使わないで歌った感じですね。
南:私もセリフとかキャラクターっぽいパートがよくあるので、一番録りやすかったのがこの曲かなって思います。たしかこの日はカマキリさんの気持ちでカマキリヘアにしたんですよ。
-ええと......カマキリヘア?
南:ゴキ○リみたいな。触角をピーって出したカマキリヘアにして。
-あぁ、なるほど。今あえてゴキ○リを出す必要なかったような(笑)。つまりは役に入り込んでレコーディングしたんですね。そして「本能寺の恋(れん)」(タイプC収録)は"本能寺の変"をもじったタイトルで、現在放送中の大河ドラマ的にタイムリーな曲です。
青葉:最初に聴いたとき、昔のFES☆TIVEの曲っぽいなっていう印象を受けたんです。メジャー・デビュー前とかの和の感じ。そういう曲は最近あんまりなかったんですよ。前のFES☆TIVEの曲が好きな人はめっちゃ喜んでくれるんじゃないかなって。私的にはちょっと懐かしい感じがするような曲です。こういう曲を新しく出すことは最近なかったので、アリです!
-FES☆TIVEは「シダレヤナギ」のイメージが強い人も多いでしょうし、そういう人からするとFES☆TIVEらしいと感じる人はいるかもしれませんね。
青葉:そうなんですよ。最近のFES☆TIVEっていうよりは、昔のFES☆TIVEを知っている人がFES☆TIVEっぽいって思いそうですね。
南:たしかに一番"和"だね。ライヴでは"行け! 行け!"とか"打て!打て!"とか声を出してほしい曲です。
-ここまで話を聞いていて思うんですけど、本当にカップリングの幅が広い。
青葉:そうなんです。いつもだいぶ全部違う。
南:カッコいい曲だったり、輝いている曲だったり。全部聴いてほしいですね。
-さて、カップリングを含めて全曲余すところなく話を聞いてきましたけど、改めてシングルを総括するといかがですか?
南:FES☆TIVEって同じような曲が多いというよりは、いろんな曲、いろんな面を見せているので、全部の曲を聴いたらどれかしら刺さる曲があると思います。FES☆TIVEの曲をまだ聴いたことがない人は、聴いて好きになってもらいたいです。全部聴いてください!
青葉:FES☆TIVEってひとつのシングルでいろんな楽曲を楽しめるっていうのが特徴だと思うんですけど、表題曲についてはここまで変えてきたことがなかったんです。このシングルこそ、本当に新しいFES☆TIVEを見せられています。FES☆TIVEはどんなジャンルでもいけるぞってことを、このシングルで感じてもらえたら嬉しいです。
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