Skream! | 邦楽ロック・洋楽ロック ポータルサイト

Skream! 公式X Skream! 公式YouTube Skream! 公式アプリ

INTERVIEW

Japanese

Poppin'Party

 

いいね!

Member:愛美(戸山 香澄/Gt/Vo) 大塚 紗英(花園 たえ/Gt) 西本 りみ(牛込 りみ/Ba) 大橋 彩香(山吹 沙綾/Dr) 伊藤 彩沙(市ヶ谷 有咲/Key)

Interviewer:宮﨑 大樹

-基本的に"バンドリ!"の曲って、アニメの主題歌、挿入歌、スマホ・ゲーム内での曲などが多いと思うんですけど、表題曲「Breakthrough!」は、このアルバムのために制作されたということで。"バンドリ!"の特性上、これはなかなか珍しいことだなと思いました。

愛美:これは最初に"修行明けの曲だよ"って言われてて。私たちはまだ修行期間なんですけど、10月に修行が明けることになっているんです。10月のライヴを皮切りに、修行が明けたポピパをお届けするってことで、そのための1曲というか。

-そういえば現在は修行期間でしたね。

伊藤:さっき話したフェスとかも修行の一環なんです。あとは全国を回るファン・ミーティングをしたり、そこでオリジナル・ソングを作ってみたり。いろんな面を鍛えて、エンタメを学んで吸収しようみたいな、それが集約されたのが「Breakthrough!」ですね。

-爽やかで疾走感のある曲ですが、初めて聴いたときの印象はどんなものでしたか?

大橋:メロディの印象が強かったですね。爽やかでもありながら、ちょっと"攻め"な姿勢も感じて。Poppin'Partyの結束もすごく強くなってきたので、そういう面も反映されてるのかなと思いました。

-ミュージック・ビデオは、リアル・バンドで、しかも海外で撮影されていますね。

伊藤:完成したものを観たら思ってたよりシブかった(笑)。海外で撮ったから爽やかなイメージをしていたんですけど、険しい修行を乗り越えてきました感みたいなものをすごく感じて。熱い気持ちが入ってたよね? 爽やかな風というより強風みたいな、そんな印象を受けました。

大塚:実際に撮影日自体も風が強くて(笑)。

大橋:雨とかめっちゃ降ってたしね。スコールというか、定期的に雨が降るんですよ。"もうすぐスコールが来る!!"とか言って、急いで車に避難しながら撮影しました(笑)。そういう意味ではぴったりというか、険しい撮影を乗り越えた曲です(笑)。

伊藤:そこも修行みたいな(笑)。すごい茂みの中を掻き分けて丘の上にある岩を登るところとか。険しい撮影でした。

-そんなハードな撮影だったとは(笑)。今回のアルバムで、演奏面や、曲にまつわる"バンドリ!"のエピソードの面などで、特に思い入れのある1曲をあえて選ぶとしたらどの曲ですか?

愛美:「イニシャル」ですね。この曲は、初めてポピパがウィークリー・ランキングで1位を取ることができた楽曲なんです。この曲を作ってくれた上松範康先生も、作曲した曲がCDシングルのウィークリーで1位を取ったのは初めてとおっしゃってました。私たちとしてはすごく光栄です。なので、この曲で少しステップアップできたのかなと。バンドとしての士気も上がったし、自信もつきましたね。今まで頑張ってきたことを褒めていただいてるような気もして、すごく嬉しかったのを覚えてます。今までの5年間を思い出しました。

大塚:思い入れで素直に選ぶと「ぽっぴん'しゃっふる」かもしれないです。私は"バンドリ!"にオーディションで加入させてもらったんですけど、そのときの候補曲が「Yes! BanG_Dream!」(2016年2月リリースの1stシングル表題曲)と「ぽっぴん'しゃっふる」だったんですよ。「ぽっぴん'しゃっふる」をずっと練習してポピパに入れていただきました。そのときはギターで単音のドレミも弾けない状態から練習し始めて。他の曲と比べてもダントツでたくさん練習した曲なんですよね。まず、シャッフルしてる曲から入るってなかなか変態じゃないですか(笑)? そういう意味ではこの曲が印象深くて。どの曲も思い出があるんですけど、始まりを振り返ると、この曲がやっぱり感慨深いですね。

-てっきり役柄的に――

大塚:あ! 「Returns」!? そうなんですよ! 「Returns」は本当に語り出したら止まらないんですけど、そう思われるかなと思ってあえて外しました(笑)。この曲は自分が路上で弾き語りとかをしていたっていう経験があって、そのお話をアニメ制作の方に"たえ(花園たえ)にすごく通じるね"って思っていただいたみたいなんです。本当に大切な曲です。

西本:私は「夢を撃ち抜く瞬間に!」ですね。ポピパのラストに相応しい曲って「スタビ」(2016年8月リリースの2ndシングル表題曲「STAR BEAT!~ホシノコドウ~」)みたいなイメージですけど、「夢を撃ち抜く瞬間に!」はみんなで練習してるうちに、「スタビ」に代わるラスト、エンディングに相応しい曲になってくるんじゃないかという話になっていて。初期の曲としてこれまでずっと「スタビ」と共に歩んできたんですけど、新しいPoppin'Partyというか、アニメ"BanG Dream! 3rd Season"で大団円になってキャラクターたちが歌った曲でもありますし。アニメ"3rd Season"を終えてさらにここから飛躍して新しい"バンドリ!"の物語を紡いでいくなかで、またひとつ新たなテーマ曲じゃないですけど、定番曲みたいになってくるんじゃないかなって思います。

大橋:私は「Happy Happy Party!」です。前まではエモーショナルな楽曲とか、"THE感動的!"みたいな楽曲でウルっと来ることが多かったんですけど、こういうハッピーな曲を聴いて感動することがすごく増えてきました。最近はスタンド・セットで演奏する機会が多いんですけど、より盛り上げるパフォーマンスもできて、バンドリーマーさんの顔を見ることができる曲でもあります。

伊藤:私の思い入れのある曲は「キズナミュージック♪」かな。それまでポピパの代表曲が「ときめきエクスペリエンス!」(2017年リリースの4thシングル表題曲)だったなかで、アニメ"2nd Season"を経て、一番って言ってもいいくらいたくさん演奏した曲なんじゃないかなと。この曲の始まる瞬間が気持ちいいんです。「キズナミュージック♪」を聴くと自分の心も引き締まるというか、Roseliaさんとかもお気に入りって言ってくれて嬉しいですね。これからも大切にしたい曲です。

-さて、エンタメ全体として今後イベントがどうなっていくのかはまだ難しいところですが、ライヴは長い期間できていないですよね?

大塚:テレビ出演はさせていただいたんですけど、お客さんの前でやったのは12月30日の"COUNTDOWN JAPAN"以来かもしれないです。

-バンドリーマーもそうですし、みなさん自身も待ち遠しいのではないでしょうか?

大塚:やっぱり素直にライヴしたいですね。そこに注力して活動してきましたし、"ポピパと言えばライヴ"って思ってくれてる方もいるので。ワンマンをやってない間にも活動はたくさんあって、各自練習など努力はしてきてるので、それをみなさんにお見せできる場が欲しいです。

-現状で言うと"「BanG Dream! 8th☆LIVE」夏の野外3DAYS"が8月21~23日に予定されています。

愛美:ポピパは夏曲がめちゃくちゃあるんです。せっかく"夏の野外"なので、夏っぽいライヴにできたらなと思っています。みんなで楽しく終われるライヴがいいなと。ただ、セトリはすごく迷うんです。アニメがあったからアニメ曲も聴きたいかな? とか、どの曲をどこに配置しようとか、すっごく迷ってますね。あれこれ予想しながら楽しみにしていてほしいです。