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INTERVIEW

Japanese

ザ50回転ズ

2020年03月号掲載

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Member:ダニー(Gt/Vo) ドリー(Ba/Vo) ボギー(Dr/Vo)

Interviewer:稲垣 遥

-今回の映像作品にはこのライヴ映像に加えて、みなさん自身が監督、撮影、編集されたMV「新世界ブルース」、「11時55分 (8mmフィルムVer.)」、「ハンバーガーヒル」も収められています。制作時のエピソードなどあれば教えてください。

ダニー:なんでもやればできる子なんですね~、俺たちは(笑)。なんて冗談はさておき......人のセンス、才能、技術をお借りして制作するのが楽で確実な形なんでしょうけど、やってみたかったんですね。何もかも自分たちで。

ボギー:とても楽しんで好き放題撮っていたと思います。

ダニー:ホンマ楽しかった!

ボギー:エピソード的には僕は「新世界ブルース」のサイドカーつきのバイク・シーンですかね。もちろん乗ったこともないバイクを朝から借りに行って、いきなり公道をビビリまくりながら移動して、撮影して返してきました(笑)。まぁ楽しかったしいい経験になりましたが、もっと練習したかったですね(笑)。

ドリー:完全に自主制作だったね(笑)。ダニーが監督して、絵コンテを考えたり、画角を決めたり、ボギーのサイドカーもそうですし(笑)。僕は編集を担当しました。自宅の浴槽に水を溜めて、その中にインクをぶちまけてインサート映像を撮ったりして。自分たちでやる大変さも、楽しさもわかってしまいましたね。

ダニー:新世界ロケは大変やったけど(笑)。

ドリー:めちゃくちゃ話しかけられてね。

ボギー:"これ何日放送?"とかね(笑)。

-「11時55分」は公開されている"American Ver."とは別の、"8mmフィルムVer."ということですが、なんと45年前の生8mmフィルムを入手したということで。映像もなかなか観たことのない仕上がりになっていますが、曲の懐かしい雰囲気とマッチしていて素敵です。この撮影や編集は大変だったのではないですか?

ボギー:現像は相当大変だったと聞いてます(笑)。とても雰囲気のいい廃校でオッサン3人が学生服ではしゃぐ撮影は、とても絵面が面白かったと思いますよ(笑)。

ダニー:ヒドいとも言うが(笑)。

ドリー:まず、フィルムが生きているかもわからない状態での撮影ですから、現像してみないとわからない怖さ! 現像してみたらかなりギリギリの状態だったんですけど、それでもフィルムにしか出せない粒子の粗さがすごくきれいでいいものができたなと!

ダニー:海外の8mmフィルム愛好家に、45年前のストックは撮影可能かどうかをネット上で聞いてみたら、帰ってきた答えがかっこ良かったね。"45年前? 良かったな、8mmフィルムの世界じゃまだまだFresh Stockだ!"って(笑)。

ドリー:すごい世界(笑)。


楽しむためには真面目にやらなきゃならないので、ずーっと真面目にやってます!


-さらには、オーディオ・コメンタリーも収録ということで、見どころ、聴きどころ満載ですね。みなさんから、今回のDVDでここは必見というようなシーンやポイントはありますか?

ダニー:全部! と言うと元も子もないので(笑)......うーん、レコーディング・スタジオとはまったく違う音作りでしょうかね。"会場の鳴り"なんかも繊細にミックスされてるので、机上で再現できないライヴならではのサウンドがカッコいい!

ボギー:細かいメンバー間のやりとりやMCの掛け合いなんかは、ライヴDVDならではの楽しみだと思います。あまり見ることがないと思うので、楽しみにしててください。

-ダニーさんがライヴの最後、"物語はまだまだ始まったばかりです"とおっしゃっていましたが、その気持ちはあの日感じたものですか?

ボギー:ダニーさんどうですか?

ドリー:ダニーさん回答お願いします!

ダニー:そら感じたものじゃなかったら言えますかいな(笑)! 転がり続けるロックンロール・バンドはね、15年だろうが50年だろうが始まったばかりの物語にいるわけよ!

ボギー:かっこいいね~(笑)。

-15周年というのはみなさんにとってあっという間だったのでしょうか? みなさんが感じるバンドの変化や、個人的な意識の変化などがあったら教えてください。

ダニー:ホントあっという間です。びっくりするくらい意識に変化なし!

ボギー:その時々が必死なので、結果15年経ったという感じです。あとはまさに15年も続けさせてくれた環境への感謝ですねぇ。

ダニー:"MAIDO OHKINI!"やね。

ドリー:基本的にはなーんにも変わらず、楽しんでやっています。楽しむためには真面目にやらなきゃならないので、ずーっと真面目にやってます!

ダニー:深いじゃないの!

-では、今作をリリースして、ザ50回転ズはこれからどういう物語を描いていくのでしょうか。

ダニー:やりたいことをやりたいように! 俺たちだけだった物語にみなさんが登場人物としてご登場いただく、と! 今までと変わらんですね~。

ボギー:常に言い続けてきたことなんですが、変わらずやりたいことをやり続けていくと思うので、気がついたら20周年、30周年だったみたいなことになってそうな気がします(笑)。

ドリー:ずっとライヴ・バンドでいたいとは思いますね。ひょっとしたら数十年後、椅子に座って演奏したりするかも(笑)。でも、音楽に対する基本姿勢は変わらないと思います。

-3月4日、5日にそれぞれ東京と大阪で、今作の発売記念イベント"またまたMAIDO OHKINI! at 東京&大阪"が行われますが、どんなイベントになりそうですか?

ダニー:ライヴ以外にも企画検討中です(笑)! ご期待ください!

ボギー:そのまんま、ハッピーでおおきに! な感じになると思います(笑)。ぜひぜひお楽しみに!!

ドリー:発売記念イベントですが、みなさんが楽しめる企画をいろいろ考えていますよ! ご期待ください!