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INTERVIEW

Japanese

フレンズ

 

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Member:えみそん(Vo) ひろせひろせ(MC/Key) 長島 涼平(Ba) 三浦 太郎(Gt) 関口 塁(Dr)

Interviewer:TAISHI IWAMI

-「take a chance」から始まって「地球を越えても」で終わる全6曲。フレンズらしさの現在地~未来への希望が見えるような流れになっていると感じました。なので、ここからは1曲ずつ順を追って作品の魅力に迫った記事にしたいです。まずは「take a chance」。これは、えみそんさんが作詞作曲された曲ですね。

えみそん:いつも通り、シンプルなデモを作ってアレンジや音の質感はみんなに任せようと思いました。結果5人のエッセンスが散りばめられた曲になりましたし、"みんなでチャンスを掴んでいこう"って、聴いてくれた人たちの背中も押せたらいいなと考えてます。

-言葉がオンタイムでしっかり入ってくるので、まさに、おっしゃったような背中を押してくれる曲になっていると思います。

えみそん:フレンズで詞を書くときは、わかりやすい言葉を使うようにしていて、それがハマったのかもしれないですね。アレンジも、言葉の力をひと押ししてくれているように思います。

ひろせ:同じコード進行の繰り返しの中で、言葉やテンション感が展開していく曲なんです。フレンズで最初に発表した「夜にダンス」(1stミニ・アルバム『ショー・チューン』収録曲)も基本は繰り返し、ループなんですけど、フレンズとミニマルっぽいことってかなりリンクしてるんじゃないかと思って。最初にえみそんが持ってきたときは、もうちょっと明るいコードで切ない雰囲気もあったんですけど、おっしゃってくれたように言葉が良かったから、バンドでどうやったら歌詞が残るかは意識しましたね。

-ギターの音色や入り方もカッコいい。

三浦:初めてファズを使いました。新しいことやってみたいなって。個人的には、イントロでシンセをぶった切って展開する感じが好きで、ひろせのアイディアなんですけど、すごいな、天才だなって思いました。

ひろせ:急な天才(笑)。

-シンセもすごくまばゆくて、きれいで。

ひろせ:えみそんの声って"フレンズらしい"って思ってもらえる大きなポイントで、それ以外のところでどうやって"らしさ"を出すかを考えてもいました。ベースの音も大きいですし、それも大切な要素。今回の作品はどれもベースが大きいです。

関口:ベースは前から大きいよね。

-どういうきっかけでベースが大きくなったんですか?

ひろせ:最初にTD(トラックダウン)したときに、ベースが大きかったところから始まって、こういうインタビューとかでも"ベースが大きいんですよね"とか言ってたら、レコーディングのスタッフさんも"フレンズ仕様にしときました"みたいな。涼平さんから言ったことは1回もないです。

長島:俺がひとりだけわがままみたいになるから、そこ大事。1回も言ったことないです(笑)。

関口:どの曲もベースが肝なんで、大きくあるべきだと思います。

長島:そういう意味ではベーシスト得なバンドにいます。ラッキー!

ひろせ:ラッキーって......文字にしたらめちゃくちゃアホに見えそう(笑)。

-ラッキー入れておきますね(笑)。2曲目の「HEARTS GIRL」は、攻めた曲の展開なんですけど、ポップなユーモアが溢れてる、すごくフレンズらしい曲だと思いました。

えみそん:「take a chance」で"いこうぜ"と歌っての、フレンズらしいポップ感が出てる流れになっていると思います。

-サビ前のコーラスがすごく効いてますね。前のアルバム『コン・パーチ!』のリード曲「常夏ヴァカンス」の"ト・コ・ナ・ツ"的なユーモア。

三浦:なるほど。ここは僕が歌うことになって、いろいろ用意はしてたんですけど、最終的にあんな感じに。同じ音程で僕が10人くらいいるんです。"ミスチル(Mr.Children)の桜井(和寿/Vo/Gt)さん!"、"ASKAさん!"みたいな感じで、間髪入れずに振ってきて、僕がそれを歌うっていう(笑)。だから、聞き分けられないと思うんですけど、誰がいるのか探してみてください。

-結果的に、ここだけQUEENのようなドラマ性が。

ひろせ:そういうことがしたかったっていうのは実際ありますし、太郎さんの存在感みたいなところをここで出したかったんです。最近は太郎さん人気が上がってきてるんで。で、あとで聴いてみて思ったことなんですけど、収録曲の中で5人それぞれのパーソナルな部分とは最も離れたところにある、"フレンズらしい曲"だと思うんです。