Skream! | 邦楽ロック・洋楽ロック ポータルサイト

Skream! 公式X Skream! 公式YouTube Skream! 公式アプリ

INTERVIEW

Japanese

脳内リフレイン

2019年04月号掲載

いいね!

Member:藤川 信吾(Vo/Gt) 三好 将誉(Gt) 藤原 聖樹(Ba) 輪田 拓馬(Dr)

Interviewer:高橋 美穂

名は体を表すバンド、その名も"脳内リフレイン"! 思わずそんな書き出しにしてしまうような、頼もしいロック・バンドの登場だ。大阪発の4人組で、今回の1stミニ・アルバム『NEVER SAY NEVER』が初めての全国流通盤。1曲目から「一直線」という楽曲で熱すぎるオープニングを飾ったかと思えば、そのあとはキッズ熱狂の2ビートあり、怪しげなダンス・ロックあり......と幅広いが、ヴォーカル 藤川信吾のまっすぐな歌声によって、すべてがポップな聴き心地になっている。満を持して羽ばたき始めた彼らに話を訊いた。

-初対面で突っ込まれやすいところだと思うんですけど、いいバンド名ですよね。

一同:ありがとうございます(笑)。

-音楽をやっている人なら、自分たちの曲を脳内でリフレインさせてやりたいとは思うところでしょうけど、その願いがバンド名になったということでしょうか?

藤原:そのとおりです(笑)。

-言っちゃってすみません(笑)。そういった目標があるうえでの今回の1stミニ・アルバムだと思うんですけど、作る際に考えたことはありましたか?

藤川:僕が歌詞を担当しているんですけど、タイトルが"NEVER SAY NEVER"――決してあきらめないっていう意味で。文字通り、リスナーの背中を押したいというところもあるんですけど、同時に自分たちもしっかりしなきゃなって。歌詞には僕自身のことを書いたりするので、そのリアルさでリスナーの背中を押せるんじゃないかなって思っています。

藤原:レーベルに入って一発目のCDで、しかもヴォーカルが背中を押すような歌詞を書く人なので、こういう形になっていって、タイトルも最後に付けたんです。

-作っていくうちにアルバム像が見えてきたというか。

藤原:そのとおりです。

-レーベルでリリースするということで、よりたくさんの人に聴いてもらうということは、制作するうえで考えましたか?

藤川:そこを狙ったというよりは、今やりたいことをシンプルに詰め込んだ感じです。

-収録されている曲は、今までもライヴでやっていたんですか?

藤原:はい。特に、「You're my HERO」と「DIVER」はずっとやっていた曲です。

-いろんな曲があって、だからこそいろんなルーツを持つメンバーが集まっているのかなと思ったんですが、この4人はもともとどんな繋がりだったんですか?

藤原:僕発信でメンバーを集めたんですけど、最初は藤川に声を掛けたんです。他の高校の軽音楽部だったんですよね。僕も軽音楽部だったんですけど、定期的な交流会があって、高校生ってコピーが多いんですけど、藤川はそこで唯一オリジナルをやっていたんです。で、かっこいいなぁと思っていたので、高校を卒業したタイミングで連絡して。大学に入ったらオリジナルをやりたかったから。そこで組んだのがこのバンドです。で、ギターの三好は――

三好:高校からの腐れ縁です(笑)。

藤原:同じ軽音楽部で、バンドも一緒にやっていたので。で、ドラムは僕と職場が一緒だった、っていう。

輪田:僕は入って1年くらいです。

-藤原さんと三好さんは腐れ縁とのことですが(笑)、趣味も近かった?

三好:いや、全然違いました。彼は邦楽が好きだったんですけど、僕は洋楽やインストゥルメンタル、フュージョンが好きだったので。バンドには興味がなかったんですよ。

-今作でもギターが歌っているようなフレーズも多いですもんね。じゃあ藤原さんは?

藤原:王道な邦楽バンドが好きでしたね。

-あぁ、藤川さんに声を掛けた理由がわかりました(笑)。王道に歌える人ですもんね。

藤原:そう、キャッチーだったんですよね。

-やっぱり藤川さんも王道が好きなんですか?

藤川:好きなんですけど、インディーズのバンドも好きで、ライヴハウスに通っていたんです。

-そうなんですね。歌、すごく上手いじゃないですか。そこって、ご自分で気づいていたんですか?

藤川:いやぁ、最初はめちゃめちゃへたくそやって(笑)。周りからいろいろ言ってもらって、成長することができました。

-だから、自分にハッパかけるような歌詞を書いているところも?

藤川:そうですね(笑)。戒めです。

-シンガーになりたかった人なのかな、と思うような歌に聴こえたんですけど、どちらかというとライヴキッズだったんですね。

藤川:そうですね。

-じゃあ輪田さんは?

輪田:僕は、ずっとメロコアです。

-あぁ、聴いていて、絶対に誰かそういうルーツのメンバーがいると思ったんですよ(笑)。

輪田:それ僕です(笑)。メロコアにハマって。だから今作にもそういう要素が入っていますね。

-ええ、かなり。加入して1年って言っていたじゃないですか。それにしては輪田さんの影響が大きいですよね。

輪田:わりかし、みんなもそういうことをしてみたいタイミングだったんですよ。だから、よりやりやすかったんです。

-なるほどね。でも、もともと違うジャンルにも興味があるメンバーがいるから、偏りすぎず、いいバランスになっているんだと思います。そして、藤川さんが歌うと、どんな楽曲でもポップなところまで押し上げることができますよね。そこが武器という自覚はありますか?

藤原:あります。キャッチーというところは重視しているというか。特に今回はメロディ、歌を重視して作っていきました。

三好:楽器陣が信吾の歌に寄り添うようにしましたね。

-歌詞ができてからアレンジをしたんですか?

藤原:両方かな。

藤川:歌詞によってアレンジが変わったこともありました。

藤原:キャッチーやったら、サビの部分が頭に残ったりするので。

-まさにリフレイン(笑)。

藤原:そうですね(笑)。

-そこがメンバーで楽曲をジャッジするライン、というか。

藤川:そういう感覚はあるかもしれないです。

-あと楽曲の特徴としては、熱いですよね。みなさん自身も熱血漢なんですか?

藤川:あ、はい。

三好:熱くないみたいやん(笑)!

藤川:(笑)ひと言で言うと、"がむしゃら"って感じです。

藤原:特に今回のリリースが決まってから、がむしゃら寄りになっていきましたね。

-曲に引っ張られていった?

藤川:そこはありますね。