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INTERVIEW

Japanese

SaToMansion

2018年11月号掲載

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Member:佐藤 和夫(Vo/Gt) 佐藤 伸之(Gt) 佐藤 幸城(Ba) 佐藤 英樹(Dr)

Interviewer:山口 智男

-今回、人間味とか、人間臭さとかが前作以上に感じられるようになりましたね。前作にも多分にそういうところはありましたけど、今回、生きるうえでの哀愁がより滲み出てきているように感じられますが。

和夫:僕が30代になったっていうのがあるかもしれない(笑)。『the room』のときはギリ20代だったんですよ。

幸城:この2年間、いろいろな人との関わりができたなかで、以前よりも全員が人の意見に耳を傾けるようになったこともあって、人に向いている部分が『the room』よりもあると思いますね。振り返ってみれば、『the room』は独りよがりのところがあったと思うんですよ。

和夫:歌詞も"もう少し突っ込んでみたら?"という意見を聞きながら書いたんです。特に「シャイン」は歌詞を何回も書き直しました。

伸之:いや、アレンジもだよ。

和夫:時間をかけて一番いいところに辿り着いたんですけど、これまでは自分の言いたいことをぱっと投げて、それで終わってたんですよ。もちろん、それでいい曲もあるんですけど、「シャイン」は一番大切な曲だと思ったから、本当に伝えたいことはどこにあるんだろうって話し合いながら完成に持っていきました。そういう作り方は今回初めてでしたね。

幸城:アレンジも80パターンぐらい考えました。

和夫:80パータンはないだろ(笑)。

幸城:いや、俺の中では(笑)。だからできあがったときの感動は未だに覚えていますよ。

伸之:一番時間がかかったかもしれない。「RUNAWAY BOY」(『the room』収録曲)とか「VOICE」(2018年3月リリースの両A面シングル『VOICE/雪の音』表題曲)とか、今までのリード曲はデモどおりにすんなりできあがったんですけど、「シャイン」はその2曲を超えたものにしたいという思いが全員にあって、自分の中で曲げたくないところもありつつ、聴く側のことも考えたんじゃないかなと思います。

和夫:サビでマイナー・コードに変わるっていうのが今までなかったから、そこが難しかったんだと思います。そこでガラッと世界観を変えるには、どう持っていったらいいか。楽曲としては間違ってないんだけど、アレンジでどれだけ感動的にサビに持っていけるかってところが大変でした。

幸城:でも、「シャイン」で苦労した経験がそのあと生きて、それ以降の曲作りは、もちろん時間はかけているんですけど、そんなに苦労はしなかったですね。

-「BALLAD」はフォーキーというか、カントリーっぽいところもあるロックンロールで、新境地を思わせますね。

英樹:最初リード曲候補だったんですよ。

和夫:僕ら、どうしても重たくなりがちなんで(笑)。だから、そうではなく、爽快に歌謡感というか、ノスタルジックな感じを出したかったんです。

幸城:この曲2ビートなんですよ。フレーズは難しくないんですけど、2ビートの曲ってそんなにやったことがなかったから、演奏のノリを出すのが難しかったですね。

和夫:2ビートは2ビートでも、ゴーストがすごい混ざっているやつなんですよ。

英樹:その感じがかっこいい。

和夫:下手くそに叩かれると、ただうるさいだけになっちゃうんですよ。そこが難しい。