Japanese
TRUE HONEY LAND
2018年09月号掲載
Member:渡部 淳(Vo/Gt) さきそん(Dr/Cho) 夏月(Key/Cho) Taiga(Ba/Cho)
Interviewer:秦 理絵
メンバー全員がヴォーカルもしくはコーラスをとり、カラフルなポップ・ミュージックを鳴らす男女混成4人組バンド TRUE HONEY LANDが、初の全国流通盤ミニ・アルバム『Overture』をリリースする。2015年の結成から長らくバンド・メンバーが定まらないまま活動してきたが、昨年8月から正式メンバー4人で活動ができる体制が整い、このたびリリースされる今作。全曲のソングライティングを手掛ける渡部 淳が抱く、"みんなに届くポップスを作りたい"という想いに、メンバー全員が共鳴して作り上げる音楽は、大きな可能性を秘めている。
-ポップなバンドですね。いきものがかりとか、最近だったらMrs. GREEN APPLEみたいな、世代を問わず届くようなポップ・ミュージックを目指していくバンドなのかなと。
渡部:ありがとうございます。
さきそん:正解です(笑)。
-メンバーの年齢はバラバラですけど、どういう経緯で組んだんですか?
渡部:もともと俺とドラムのさきそんのふたりで2015年に始めたんです。最初はサポート・メンバーを入れてたんですけど、キーボードができる人を探してたときに、知り合いから夏月を紹介してもらって、俺が他のバンドのサポートをやってるときにベースのTaigaと出会って。何ヶ月かサポートで活動してもらって、去年の8月から正式メンバーになりました。
さきそん:メンバーが決まるまで長かったですね。
-夏月さんとTaigaさんが正式メンバーになる決め手はなんでしたか?
夏月:もう1年ぐらいサポートをしてるなかで、ほとんど正式メンバーになってたんですよ。だから入ろうかなっていう。
Taiga:俺は、自分が組みたい理想のバンドが見つからなくて、いろいろなバンドを回ってたんですけど、そのときに淳さんにサポートに誘われて。もともとゴリゴリのロックが好きではあるんですけど、特に歌モノが好きなんですよ。トゥルハニ(TRUE HONEY LAND)の音楽には、その歌モノっぽいところに可能性を感じて、一緒にやることにしたんです。
さきそん:あとコーラスをとれるっていうのも大きかったですね。
渡部:それはあったね。メンバー全員が歌えるバンドにしたかったんです。
-それぞれメンバーはどういうアーティストに影響を受けてますか? さっきTaigaさんはゴリゴリのロックが好きってことでしたけど。
Taiga:僕はロックだけじゃなくて、アニソン、ジャズまでなんでも好きですね。一番好きなアーティストって聞かれると難しいんですけど。歌モノだとワンオク(ONE OK ROCK)とか、ゴリゴリのところだと、Crossfaithみたいなポスト・ハードコアに近いものも好きです。あと、これは淳さんも一緒なんですけど、ミスチル(Mr.Children)とかサザン(サザンオールスターズ)みたいなポップなものも好きですね。
渡部:盛大にネタバレされましたけど(笑)。僕もミスチルとサザンなんです。ふたつ上の兄の影響なんですよ。やっぱり大衆性があるのと、そこに実験要素があるというか。あくなき探求心があるところが、すごくいいなと思うので。桜井(和寿/Vo/Gt)さんと桑田(佳祐/Vo/Gt)さんはコンポーザーとして尊敬してます。
-夏月さんは?
夏月:私はK-POPが好きなので、バンドとかはまったく知らないんです。
-K-POPの中でも、ダンス・ヴォーカル・グループが好きなんですか?
夏月:BIGBANGです。
-どうしてバンドをやりたいと思ったんですか?
夏月:4歳からピアノをやってるので、ピアノを弾いて生活したいなと思ってるんです。とにかくピアノを弾きたくて、今バンドをやってる感じですね。
-さきそんさんは、どんな音楽に影響を受けてますか?
さきそん:私も夏月と一緒で、バンドはあんまり聴かなくて。ディズニー音楽が好きなのと、親の影響で、昔の歌謡曲が好きで聴いてます。聖子ちゃん(松田聖子)とか百恵ちゃん(山口百恵)とか。サザンもそうですし。
-それで、どうしてドラムをやろうと思ったんですか?
さきそん:中学生のときに吹奏学部で始めたのがきっかけですね。でも、そこで吹奏楽部に飽きてしまって、高校から軽音楽部に入ったんです。楽器はなんでもよかったんですけど、"体が大きいからドラムをやれば?"って言われて、気づいたらずっとやってます。
-渡部さんとTaigaさんのサザンとミスチル以外は共通点が少なそうですけど、バンドを組み始めたときに、コピーとかはしました?
渡部:してないですね。初めから自分が作った曲をみんなにやってもらってます。
-こういうバンドを目指したいねっていうのを話し合ったりしましたか?
渡部:俺のやりたいことに、みんながついてきてくれるバンドなので、そういう話はしてないんですね。ただ、俺たちは売れたいバンドなんですよ。自分たちが楽しいだけじゃなくて、音楽を仕事にしたいんですよね。もちろん、それも楽しくなかったら絶対にできないっていう前提ではあるんですけど。
-話を聞いてて、さきそんさんと夏月さんのふたりは、そもそもバンドの音楽を聴いてないから、"ロック・バンドってこうだ"っていう先入観がないと思うんですよ。そういうメンバーだからこそ、バンドの枠にとらわれずに音を鳴らせるのかなと思いました。
Taiga:あぁ、言われてみるとそうかもしれないですね。
渡部:自分たちのやってる音楽をすごく説明してもらえた感じがします(笑)。
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