Japanese
aint
2018年08月号掲載
Member:ニシダ コウキ(Vo/Gt) 海野 タカアキ(Gt)
Interviewer:加藤 智裕
福岡県久留米市発トリプル・ヴォーカル/トリプル・ギター・ロック・バンド、aintが全国流通ミニ・アルバム『灯』(読み:あかり)を完成させた。昨年、UK.PROJECTが開催したオーディションで見事グランプリを獲得。"UK.PROJECTからCDを出したい"という夢を叶え、レーベルの先輩であるBIGMAMA金井政人プロデュース楽曲も収録した今作は、ここまでの活動の集大成となる作品となっている。バンドとしては初登場ということもあり、結成からここに至るまでの話などを、フロントマンのニシダコウキと作曲者の海野タカアキに訊いた。
-2015年7月に結成された当時はニシダさん、海野さん、清風(Vo/Ba)さんの3人編成だったそうですが、どういった経緯で結成をされたのでしょうか?
ニシダ:もともと地元の久留米で別々のバンドをやっていたんですけど、タカアキ君は変拍子の楽曲がやりたいけども、メンバーの実力的にちょっとやれないという状態で。僕は別のバンドをやっていたけど(海野に)好きな音楽をやらせたくて、"じゃあ一緒にやろうよ"とふたりでaintの母体を作ったんです。清風は、僕がもう1個やっているバンド(※Cucul)のドラム(野寄智大)の幼馴染で、"ベース上手い奴いるよ"と聞いて誘って3人で始めました。
-おふたりは対バンをされたことはあったのですか?
ニシダ&海野:対バンは......。
ニシダ:なかったかな。ライヴハウスで顔を合わせるぐらいの感じでしたね。こういう曲をやりたいんだよねって、「アカシ」のおおもとになった曲を聴かせてもらって、こんなかっこいい曲を作れるんだったら絶対にやらせないといけないと思いました。
-結成を持ち掛けたのはどちらからだったんですか?
海野:どっちもですね。ファミレスで(笑)。話があるって感じで僕が呼び出した気がします。
ニシダ:"メンバーはどうしたらいいと思う?"って言われて、もうその場で"俺はやるからやろう"と。最初はノリみたいな感じでした。
-海野さんとしても、ニシダさんとならという思いがあったわけですか?
海野:やりたいけど(すでに)1個バンドをしている人を誘うのはどうなんだ、みたいなのはありました。だから気を遣う部分はありましたけどね。
ニシダ:片手間でもいいからという感じで言われたりはしたんですけど、やっているうちにどんどん楽しくなって、どっちもがっつりやる羽目になってます(笑)。
-そもそもドラムがいない状態で結成されているじゃないですか。後々メンバーを増やしていく想定で動いていたのですか?
海野:誘いたい人が――
ニシダ:当時、久留米に変拍子ポスト・ロック系の上手いドラマーがいなくて、とりあえずサポートでいいからいろんな人にお願いしてやってみようという形でした。
-なるほど。おふたりのルーツは?
ニシダ:一番好きなのはストレイテナーです。音楽の入りはYUI、BUMP OF CHICKEN、ORANGE RANGEとかテレビで流れているのを聴いて好きになって。それから高校生のときにやっていたコピー・バンドのメンバーにストレイテナーを教えてもらって、どハマりしました。邦楽のルーツが多いですね。
海野:ギターを始めるきっかけは中島美嘉さん、ELLEGARDENとかなんですけど、高校生ぐらいにインスト(バンド)というのを初めて聴いて。日本だったらtoe、LITEとかで、洋楽だったらイギリスのTTNG(THIS TOWN NEEDS GUNS)、アメリカのAMERICAN FOOTBALLとかを聴いて今のようなギターを弾くようになりました。
-他のメンバーさんは、またルーツが違ったりするのですか?
海野:全然違いますね。
ニシダ:清風はandropがめちゃめちゃ好きで、usako(Vo/Gt)はtricot、もっちゃん(Dr)はB'z、SIAM SHADEとかが好きですね。
-たしかに違いますね(笑)。ちなみに福岡のバンドで言うと、ユアネス、神はサイコロを振らないといったバンドが世代的にも音楽性的にも近いところがあると思いますが、そういった地元のバンドがいるというのは刺激になりますか?
ニシダ:そうですね。特に神サイ(神はサイコロを振らない)は、出てきた時期がまったく同じで、初ライヴぐらいのときから一緒にやっていました。
海野:僕らの初ライヴが神サイの2回目のライヴとかだったと思います。
ニシダ:ユアネスは僕らの前からいたんですけど、僕のもう1個のバンドで対バンしたりとか、ライヴハウスにもよく行っているのですごく仲もいいです。お互い変拍子の楽曲とかも多いし、ルーツもわりと近いところにあるので。
-この3バンドが同じくらいの時期に出てきたのが面白いなって思って。福岡でこういったシーンが流行ったりしていたのですか?
ニシダ:まったくそういうわけでもなく、たまたま一緒に出てきた感じでしたね。
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