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INTERVIEW

Japanese

Milkey Milton

2018年07月号掲載

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Member:mana(Vo) ume(Gt) chika.(Key)

Interviewer:秦 理絵

-ちなみに7月に流通したかったのは? 初のワンマンも7月でしたよね。

mana:初めて5人でライヴハウスでライヴをやったのが7月15日だったんですよ。お客さんなんて、専門学校の友達しかいないころですけど。

ume:すっからかんの状況でライヴをしたので、その日のことをすごく覚えてて。記念日にしようってことで、1年前のワンマンも7月15日だったんです。

mana:今年も7月15日に主催(渋谷eggmanで開催する"ミルキーは女子の味vol.2 mini album『STARLIGHT』リリース記念 ~きみと光る星たちを辿ってゆくツアー~")をやるので、その前にアルバムを出したくて。

-なるほど。アルバムのリード曲「八月十二日」は、夏の夜祭を連想するようなロック・ナンバーです。まさに今のモードになったからこそ完成した曲ですね。

chika.:この曲は最初のワンマンで披露するために作ったんです。この曲は"ミルミル(Milkey Milton)って、こういう感じ"っていうことを考えなくて、ふっとできたんですよ。

mana:それまではスタジオで、アレンジをこうしたいとか、結構悩んでたのに、「八月十二日」だけは息がぴったり合って、すぐにできたんです。

chika.:歌詞には"星"とか"流星群"が出てくるんですけど、それもミルミルのテーマ・カラーのイエローと合ってるし、切ないロックな感じを出せたかなと思います。

-タイトルの"八月十二日"っていうのは?

chika.:この曲は、最初に"あたし君と見たあの流星群"っていうメロディと歌詞が一緒に生まれたんです。それで、流星群っていいなと思って、ネットで調べたんですよ。今年はいつ見られるのかな? と思って。それが2017年は8月12日だったんです。そこから女の子と男の子のイメージがパっと出てきて、風景を描いていきましたね。

mana:この曲は、大サビの部分が好きで。"来年の今日の日も此処でまた会えるように"のところは、歌っても一番グッとくるポイントですね。

-「八月十二日」のムードから察すると、アルバムを作るにあたっては、こういうものにしたいとか話さなくても、みんなで同じ方向にいけたんじゃないですか?

chika.:そうですね。全員が作詞作曲をするので、まず提出期限を決めて、3曲ずつ出し合ったんですけど。みんなが曲を持ってきた段階で、同じ方向にいけてたと思います。

-楽曲としては、切ないラヴ・ソングが多いですよね。

chika.:たしかに。ハッピーエンドはあんまりないかも。

mana:女の子の目線で曲を作りたいっていうのがあるんですよね。友達との葛藤とか、恋愛の葛藤とか。言われてみると、今回は切ない恋愛の曲が多いですね。

ume:たぶん好きなんでしょうね。

chika.:基本的に曲を作るときは、ハッピーじゃないんですよ。

mana:みんなそうだよね。病んでるときの方が書ける。

-それ、幸せになれないパターンじゃないですか(笑)。

chika.:よく言われます(笑)。

mana:でも、切なさは入れたくなるんですよね。

-それぞれのメンバーが手掛けた曲について詳しく聞ければと思いますけど。「うそつき」はchika.さんの曲。イントロからエッジが効いてます。

mana:この曲は、一番ゴリゴリな感じですね。

chika.:女の悪い部分を出したかったんです。"もう気づいているわ/あたしじゃない あの子を見てること"っていうフレーズから始まるんですけど。彼氏が浮気をするのを知ってるけど、私はいい彼女でいるから、みたいな女の黒い部分ですね。

mana:私も、悪い顔をして歌ってます(笑)。でも歌ってて、めっちゃ楽しいです。"イェーイ"っていうハッピーな曲よりも、こういうドロドロした曲の方が......。

chika.:得意だもんね。

mana:ね(笑)。

-たしかに悪い女っていうニュアンスもあるけど、健気でもありますよね。

chika.:そう、"嫌われたくない"っていうことなんですよね。

-なんとなくミルミルの曲に出てくる女の子って、自分に嘘をついてる子が多い気がするんですよ。寂しいのに強がってるというか。

chika.:「goodbye goodbye」もそうだし。

mana:やっぱり自分にもそういう部分があるからなのかな。