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INTERVIEW

Japanese

あゆみくりかまき

2018年04月号掲載

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Member:あゆみ(歌うたい) くりか(DJ) まき(盛り上げ役)

Interviewer:沖 さやこ

昨年末のワンマン・ライヴで、2017年中に日本武道館単独公演を発表できないこと、熊の姿に戻れないことが明らかとなったあゆみくりかまき(通称:あゆくま)。そんな彼女たちのニュー・アルバム『大逆襲』には反撃とも取れるタイトルが掲げられているが、"これからのアイドル・シーンに爪痕を残していきたい"という決意表明の1枚であるとともに、"またぎ(※ファンの総称)とのコミュニケーションを拡大化させたい"という想いも込められているようだ。またぎとの絆を最も深くすることができるライヴという場所を第一に考えた彼女たちらしい、バラエティに富んだアルバムが完成した。

-去年の12月のワンマン・ライヴ(12月29日に渋谷CLUB QUATTROにて開催した"ボクらの熊魂2017 ~年忘れ!KUMA is DEAD or ALIVE~supported by uP!!!")で日本武道館単独公演を発表できず、熊の姿には戻れないという発表がありましたが、その結果を告げられた当時の心境と現在の心境は変わっていますか?

くりか:とても悔しかったんですけど、いまはすごく前を向いています。悔しさをバネにして"もっと頑張るで!"みたいな気持ちです。

まき:12月29日を迎えるまでは"限られた時間の中で、どうしたら武道館に行けるのか......"と、がむしゃらに活動してきて。自分では気づいていない間にすごくいろんなものを背負っていたみたいで、終盤になってそれが一気に押し寄せてきて......。武道館ライヴができないと言われたときは本当にショックでした。でも武道館は一度目指した場所なので、やっぱり"またぎと絶対に行きたい!"という熱い気持ちがまた芽生えて、いまはすごくすっきりしています。

あゆみ:武道館ライヴを発表できなかったことは本当に悔しくて。熊仙人さまが言ったこともムカつくし、見返す......というか、ああ言ったこと(※"日本武道館でのワンマン公演は発表できない"、"二度と熊に戻ることはできない"という言葉)を後悔させてやろう! という反骨精神がガッと出てきて。この悔しさを忘れずにもっと上を目指さないとな、と思っています。

まき:だからこそ、いままでやってきたことの地盤をぎゅっと固めて、各々に足りないものを補っていかないといけないなと思っています。それは熊の姿でも人間の姿でも変わらないですね。

-メジャー1stフル・アルバム『あゆみくりかまきがやって来る!クマァ!クマァ!クマァ!』(2016年リリース)から約2年というインターバルでリリースされる『大逆襲』は、人間の姿になって初のフル・アルバムです。

あゆみ:フル・アルバムを作ろうという話になったのは去年の秋ごろで。そのときはまだ熊に戻れるかどうかがわからなかったんです。でも"諦めたくない!"という気持ちがすごく強くて。そういうタイミングでアルバムを作ることができるというお話をいただいたので、その気持ちをぐっと詰め込みました。

くりか:(私たちは)目標を達成できないことが多くて、すごく悔しくて。とにかくこの状況を打破したい! という気持ちを目一杯込めました。いままでやってきたことを否定するわけではないけれど、このアルバムで武道館に向けての勢いをもっとつけたいなって。

まき:このアルバムでアイドルのてっぺんを獲りたい――私にはその気持ちしかないですね。だから今回、いままで楽曲提供をしてくださった方以外の方とのタッグ曲もあって。だから"見とけよ! 絶対上に行ったるからな!"という感じというか。最高傑作ができたと自信を持っています。

-"大逆襲"というタイトルだから、聴く前は"反骨精神むき出しな内容なのかな?"と思ったんですけど、実際聴いてみるととてもバラエティに富んだ内容になっていたので、悔しい気持ちをバネにして楽しい空間を作っていきたいという想いがあゆくまにあるのかなと感じるアルバムでした。

あゆみ:"大逆襲"というタイトルだけやと、暗い曲ばっかりっぽいから(笑)。

-いや、そこまでは言ってないです(笑)!

あゆみ:あはは! 自分でも"大逆襲"というタイトルを見たら"ゴリゴリの曲ばっかりなのかな?"とか"めちゃくちゃ激しいのかな?"と思ってしまうと思うんですよね。だから、そういうアルバムじゃないですよ、面白い曲もありますよ......という話をリリース前のミニ・ライヴ・ツアー(2018年1月から4月にかけて開催の"メジャー2nd ALBUM「大逆襲」リリース記念ミニライブツアー")の初日にしたんです(笑)。

-(笑)ミニ・ライヴ・ツアーではどの新曲を披露なさっていたんですか?

まき:いまのところは、アルバムの新曲の5曲中3曲、「残像フラッシュバック」と「未来トレイル」と「Amagami Days」を披露しました。3曲とも全然盛り上がり方が違うので、やっていて楽しいですね。「未来トレイル」はジャンプ曲なのでまたぎもみんなジャンプしてくれるし、「Amagami Days」の振りは「ゴマスリッパー」や「反抗声明」のダンスを考えてくれたQ-TARO(電撃チョモランマ隊)先生が付けてくださって、キャッチーな振りがあるのでみなさん踊ってくださってるし。......またぎの方々は覚えるのが早いんですよ(笑)! うちらでもめっちゃ時間かかったのに(笑)。私たちの"こうやって踊ってください"というジェスチャーだけですぐ覚えてくれる。嬉しいですね。「残像フラッシュバック」はみんなでサビを叫んで歌えるので、熱さもあるし、一体感もすごい生まれる曲やなと思っています。

くりか:「未来トレイル」でみんながジャンプしてくれてるの見て、感動してしまいました。それがツアー3日目だったんですけど、この時点でこんなに感動するなら、これから先どんだけ感動するんやろ(笑)!

まき:それまでジャンプ曲があんまりなかったので、ジャンプする曲を作ろう! ということでできたのが「未来トレイル」なんですよね。あゆくまの曲作りはいつもそういう感じなんです。

あゆみ:「星降る夜空に...」という曲はバック・バンドで弾いてくれている4106xxx(SCAFULL KING/BRAZILIANSIZE)さんが作ってくれていて。やっぱりうちらと同じステージに立って、うちらと同じ景色を見ている方が作ってくださった曲やから、またぎと一緒に歌うシーンがすぐ想像できたんですよ。

くりか:またぎのことを見てくれてるよーさん(4106xxx)やからこその歌詞やなと思います。最後にシンガロングできる場所があるんですけど、そこをライヴでやるのがすごく楽しみです。

あゆみ:今回の新曲を作るにあたっても披露するにあたっても、"またぎのみんなと一緒にできること"を一番に考えて作っていきました。「星降る夜空に...」のサビに"SING & DANCE & LAUGH で/コミュニケーション"という歌詞があるんですけど、あゆくまにとってまさにライヴが一番またぎとコミュニケーションを取れる場所なんです。自分たちにとって一番自信があるのはライヴやから、それをうまく表してくださったなと思います。いまの時点で披露しているのは3曲やけど、その3曲を歌ってみて、やっていたことが間違ってなかった、いい感じにできあがったなって。これからもっともっと披露していったら、もっともっとすごいものになるな、と思っています。