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INTERVIEW

Japanese

あゆみくりかまき

2017年12月号掲載

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Member:あゆみ(歌うたい) くりか(DJ) まき(盛り上げ役)

Interviewer:沖 さやこ

-たしかに。出だしのあゆみさんの"ぶち壊せ"など、オーバーなところがいい感じで。

あゆみ:ふふふふ(笑)! "「鮭鮭鮭」みたいなテンション感で、わーって盛り上がっているときの話し言葉みたいなテンションで歌ってみて"と言われていて。ほとんど何も考えないで歌いました。ただ、私はいつも気合が入りすぎてやりすぎちゃうんですよ。やりすぎたところはカットされてます(笑)。

まき:歌うときに"こういう曲、得意やろ!"と言われて"得意です!"と答えました(笑)。サビはちゃんと歌って、それ以外はいつものまきらしく歌ってみてと言われて――あゆみとは逆に、やりすぎたところを褒めてもらいましたね(笑)。

くりか:くりかもまっちゃん(まき)のテイクを聴かせてもらって"こんな感じで"って言われて。"本気を出させたらオレ、キレキレ"のまっちゃんの言い方をヒントにして歌いました。

-あゆくまといえばリリース前に無料のリリース・イベント・ツアーを行うのが恒例ですよね。今回は11月18日から12月10日まで行われます。

くりか:今回はこれまでリリース・イベントではあまり行けなかった北海道とかにも行かせていただくんです。みんなのところに会いに行けるのですごく嬉しいし、フリー・ライヴやからぜひ来てほしいですね。リリース・イベントはすごく勉強になるので、あゆくまにとって重要な期間で。自分たちも成長できるし、"みんなで一緒に目標に向かって頑張ろう"とみんなで歩んでいけている感じもするんですよね。

あゆみ:リリイベ(リリース・イベント)はお客さんとの距離がライヴハウスよりも近いから、自分たちの気持ちが入りきれてないときはすぐお客さんに伝わるし、気持ちがめっちゃ入っているときはめっちゃそれが伝わる。常に100パーセントの状態でライヴをしないといけないなと感じますね。リリイベはライヴハウスの照明とかがないこともあって、歌でしっかり伝えないとと思うし、日によっての歌の違いがはっきりわかるなと思います。だから毎回振り返って課題を見つけて次に進めます。

-たしかに照明などの演出がない、普通の明るいところでパフォーマンスを見せていくのは、鍛えられるでしょうね。

あゆみ:最初は慣れへんくてめっちゃ恥ずかしくて(笑)。でもこっちが恥ずかしがっていたらお客さんにも伝わるし、気持ちを伝えるためにも全力ですね。リーダー(まき)はだいたい出だしから張りきりすぎてコケて虫みたいになってる(笑)。

くりか:うんうん、まっちゃんたまにある~(笑)。

まき:(笑)リリイベは毎回どれだけ新鮮味を出せるかを心掛けていて。それが一番大事やなと思っています。ライヴ前に必ずチームで話し合っていますね。


いま自分にできることは精一杯気持ちを込めて歌うこと


-カップリングの「泣き顔笑顔」はあゆくまの等身大を感じられる曲でした。

あゆみ:作詞家さんが女性なので、あゆくまの女性としての苦しみとか......って言うと悲壮感漂っちゃうけど(笑)、そういうものを抱えながらちゃんと前を歩いている、という曲になったと思います。女性らしさを感じるから、より自分たちの個人的なところに近いというか。

くりか:めっちゃ共感する歌詞でした。ダイレクトに伝わりやすいし。

まき:いい意味で歌詞っぽくなくて、心で思っていること、ありのままをバンッて吐き出したようだなと思いました。「ナキムシヒーロー」(2016年リリースの1stフル・アルバム『あゆみくりかまきがやって来る!クマァ!クマァ!クマァ!』収録曲)に続く曲になるんじゃないかなって。

-涙は感情の昂りの物理的な象徴でもありますからね。どんなときも笑顔を絶やさない素晴らしさももちろんあるけれど、あゆくまはいつも素直にまっすぐ体当たりをしている姿が素敵だし、だからこそ苦しみをリアルに描いたうえで未来と希望を歌う「泣き顔笑顔」も説得力があるんじゃないかなと思います。"何度も言われた 「いつまで夢みたいなこと 言ってんの」って/笑って スルーして あとで傷ついた"という出だしの歌詞は、私も言われたことがあるので、結構グサッときて。

あゆみ:私、いまでもまだ親に活動を反対されているんです。だからその歌詞ではそれが頭によぎったり......。でもそのあとにある"歌うことだけ それだけでいい/全部込めて伝えよう"というフレーズを歌うと"自分はこれでいいんや"と前向きになれる。すごく好きな歌詞です。自分は"歌うたい"やから気持ちを100パーセント出したい。あゆくまの歌はあゆくまが一番表現できると思っているし、私よりももっと歌唱力のある方はたくさんいらっしゃるけど、あゆくまの歌うたいとして、他の誰にも負けられないくらい伝える――ツアーの終わりらへんからそう思えるようになりました。