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INTERVIEW

Overseas

NOEL GALLAGHER'S HIGH FLYING BIRDS

 

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-あなたのミュージシャンとしての活動もずいぶん長くなりました。

25年間だ。

-今後やってみたいこと、達成したいこと、というと何かありますか?

これは心からそう思うんだが、本作での自分のレベルはピークに到達したのだと思う。本作以上の作品を作ることができたら大偉業だね。俺はあまりにすご過ぎるから、引退しなければならないかもしれない。これ以上にはならないよ。俺は今、あまりにハンサムで、とてもいい気分だから、本作のあと、どうしたらいいか本当にわからないよ。知らないね。他にいったい何ができるというんだい? ここまですごくできるというのはつまらないものだよ。毎朝ベッドから出て、自分がいかにすごいかということにショックを受けるんだ。朝食を食べていたら、妻に"どうしたの?"と聞かれ、"自分がいかにすごいか、信じられないほどだ"と言ったよ。

-来年はツアーを予定されていると聞いていますが、日本にはいつごろ来てくれますか?

俺次第なのだとしたら日本には今すぐにでも行きたいよ。でも、ツアーが始まるのは来年の2月だと思うけれど、俺が言ったとは言わないでほしいんだが、なぜかアメリカから始まるんだ。そのあと、イギリスに戻り、それから日本ということになるだろう。

-少々気の早い話ですが、我々はどんなライヴを期待していればよいでしょう?

うーん、俺のバンドには10人いるんだ。10人だぞ。えーっと、まだわからないな。まだリハーサルもやっていないので、どういうヴィジュアルになるかわからないんだ。新譜からは6曲ほどプレイし、それ以外のアルバムからシングルをプレイするだろうな。それから今回はOASISのとても目立たない曲をプレイしようと思うんだ。これまでにプレイしたことがなかった曲をね。それ以外はわからないなぁ。前回行ったときと同じくらい素晴らしいものであればと願うだけだよ。日本での滞在はいつも楽しいんだ。時差ボケでとても疲れているというのはあるが、行くのをとても楽しみにしている。それがなぜなのかを説明することはできないんだ。長い道のりだし、誰からも常にサインを求められて追い掛けられ、面倒くさいんだが、そういうのをすべてひっくるめても、世界中で一番お気に入りの場所なんだ。というのも、俺のサイズの服があるからなんだよ。ほら、俺がどれだけ痩せているか見てみろ。信じられない。どこへ行っても、"このXSサイズはあるか?"と聞くと"いいえ"と言われ、"くそっ"となるわけだ。"このSサイズはある?"、"いいえ"、"この靴のサイズ6はある?"、"いいえ"とね。ヨーロッパは太った人たちばかりだ。本当さ。太っている人ばかりいて、奴らが世界を乗っ取ろうとしている。そして俺は自分に合う服を探せない。ところが日本はというと、ジーンズがすごくたくさんある。これを見ているみんな! コーデュロイのジーンズならウエストのサイズは27インチ、丈は32インチ、どんな色でもいい。できればLevi'sでね。Leeでもいいぞ。でもWranglerはだめだ。EDWINのジーンズもいいね。というわけで、ショッピングは楽しみだし、それから食べ物もね。日本食は大好きなんだ。


日本のファンのみんな、何が欲しいのか教えてくれ


-他に日本でやりたいことはありますか?

ぜひやりたいのは、俺の子どもたちを連れて行くことだ。写真を見せると "うわ、日本人だ!"と驚愕していたからね。息子のSonnyは6歳なんだが、昨日"お父さん、日本人は何を求めているの?"と聞かれたよ。"さぁ、どうかなぁ"と言うと、"何が欲しいのかなぁ"と言うんだ。"ほとんどの人は俺のサインと写真を欲しがっているぞ"と言うと、"そうじゃなくて、何を求めているの?"と言われた。"わからないよ。"(※カメラに向かって)お前ら何が欲しいんだ? 日本人は何を求めているんだい? 俺の息子は6歳なんだが、興味深い子だよね。彼は子どもたちのパーティーに行ったとき、そこに子供たちを楽しませてくれている大人がいて、子供たちに動物の質問をしていたんだ。最初に手を上げたのは俺の息子で、"そうか、君が賢い子だね?"と言われ、"そうだよ"と言っていた。"それでは君に質問だ。鶏と卵のどちらが先だ?"と聞いた。そこで彼はなんと答えたと思う?"巣だ"と言ったんだ。すげぇな! 巣だってよ。質問をした大人は焦っていた。なんと答えたらいいのかわからなかったんだ。俺も、"ワォ"と思ったよ。それについて少し考えてみろ。俺はぶっ飛んだよ。そして、"日本人は何を求めているの?"と言うんだ。"わからないよ。わからないけれど、次に行ったときに調べて、教えるよ"と言ったんだ。というわけで、日本のファンのみんな、俺が次に日本に行ったとき、何が欲しいのか教えてくれ。俺から、というのではなく、一般的にね。何を求めているんだい? 何が欲しいんだ?

-最後にもう1問、本作はインストの曲(「Fort Knox」)で始まりますが、なぜインストの曲で始めようと思ったのですか?

素晴らしい曲だったからで、これを最初の曲か最後の曲にするべきだと感じた。まず最後の曲として試してみたが、最初の方がただしっくりきたんだ。「Fuckin' In The Bushes」(2000年リリースのOASISのアルバム『Standing On The Shoulder Of Giants』収録曲)のようなものだよ。最初にしっくりこなかったとしたら、いったいなんだと言うんだ? 3曲目や4曲目では上手くいかない。そもそもなぜこれが本作に収録されているかというと、レコーディング最終日に、歌詞のない曲があって、美しいAudrey Gbaguidiがやってきて、彼女が悲しい叫び声をあげたので、いろいろな曲で試してみようということになった。君たちに聴いてもらったようなことをやったというわけだ。David Holmesが"これはこのアルバムに収録するのか?"と聞いていたので、"これは本作の1曲目として入れてやるぞ"と言ったんだ。すると彼はパニックしていたが、結果これを収録することになったんだ。アメイジングだった。

-「Fuckin' In The Bushes」のように、これを流してステージに登場されるのでしょうか?

そうなるかもしれないね。まだ決めかねているんだよ(笑)。