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INTERVIEW

Japanese

SUPER SHANGHAI BAND

2017年10月号掲載

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Member:Kentaro Yoshimura(Vo/Gt) Mayu Suga(Vo/Gt) Yumi Shidara(Ba) JACKSON kaki(Dr)

Interviewer:吉羽 さおり

西海岸とか、アメリカに憧れは強いけど、それを自分たちらしく昇華できてるんじゃないかな


-20代としてはみなさんのような感覚が普通にあるわけですよね。でも、SHANGHAIのようなバンドが他になかなか出てこないのは、なぜなんだと思いますか。

Shidara:みんなカッコつけたがりだよね?

Yoshimura:うん、そうだとも思う。

kaki:無理しちゃってる感は、感じるかな。海の向こうの人たちにインスピレーションを受けて、そういうのを日本人でもやりたいというマインドはわかるんですけど、どうしても無理なところはあると思うんです。そこが露呈しちゃうのは、カッコ悪い。SHANGHAIって、生活の延長という言い方はおかしいのかもしれないですけど、そういうところが共感できるなって思うんですよね。

Suga:SHANGHAIは西海岸とか、アメリカに憧れはめちゃめちゃ強いけど、それを自分たちらしく昇華できてるんじゃないかなっていう感じがあると思う。

Yoshimura:それを吸収して、日本でやっていくっていうね。

-自然体という言葉が出てますが、本当にこの感じで気張らずにバンドや音楽ができるのは、いいなと思いますね。

kaki:リスナーと近くにいたいという気持ちは間違いなくあるので。

Yoshimura:自分がリスナーの気持ちでいたいというのも大きいよね。

kaki:媚びずに自分たちのスタイルでやってきて、ライヴをやっていても、リスナーがついてきてくれているのは感じるようになってきたので、その感覚が音楽にも出せているなと思うんです。ライヴでお客さんが勝手に盛り上がってくれて、そこからどんどん規模が大きくなっていけば、楽しいんだろうなという。なんなら、日本人みんながそうなってくれたら嬉しいんですけどね(笑)。

Suga:自分たちの自主企画("indian summer night")自体も、ライヴハウスでやるのではなくて、みんなでお肉焼いて食べて、っていう感じなんです。

Yoshimura:結局ホーム・パーティーやりたいんだな(笑)。

Suga: 90年代の青春映画みたいなパーティーをやりたいんです。

Yoshimura:音楽を通してみんなで遊びたい、楽しくなりたいっていう。

kaki:昨年第1回の企画ライヴをやって、そのときもスタジオ・ライヴでバーベキューをやっていて、僕は客として行ったんです。観たことないようなアクトばかりで、面白いインディ・ロックやロック・バンドが集まってきて、こんなヤバい奴いるんだ! って思って、いいきっかけを与えてくれたなと思ったんです。そういう体験もあったから、SHANGHAIはここからいろんな人を巻き込んで大きくなるなと思った。これからもSHANGHAIのライヴにはいろんな人が来てくれると思うし。そこで絶対"うわ!"って思ってくれるような新しい出会いもあると思う。こんな音楽あるんだ、まじかっけぇ、酒飲んじゃうっていう(笑)。

-その感覚は大事かもしれませんね(笑)。自分たちでも、今何か起こっているな、起こり始めているなという体感はありますか。

Yoshimura:ありますね。

kaki:見られ方も変わってきたと思うしね。

Yoshimura:横の繋がりというものも、僕は大切にしたいなと思っているので。自分たちでの企画ライヴにしても、(対バン相手は)年齢的には上だったり、下だったりしますけど、フラットにできる環境を作りたいと思ってやってますね。

-Yoshimuraさんは、バンドがやりたくて東京に来て大学に入って、今こうしてSHANGHAIがスタートして、10代のときの感じは昇華できていると思いますか。

Yoshimura:そうですね。あのころ思い描いていた日々が、ちゃんと実現できているかなと思います。100パーセントじゃないですけどね(笑)。