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INTERVIEW

Japanese

コーユーエンギプラン

2016年10月号掲載

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Member:ヨシダタカユキ(Vo/Ba) ヒラキシンヤ(Gt) ハヤシヒロキ(Dr)

Interviewer:蜂須賀 ちなみ

首都圏近郊をメインに活動する3ピース・バンド、コーユーエンギプランが初の全国流通盤となるミニ・アルバム『12/12』をリリースする。奇妙奇天烈なバンド名が象徴するように、サウンド面でのトライアルや言葉遊びを思う存分謳歌してみせる奔放なサウンドが特徴的な彼ら。3人の共通項である探求心とアイデンティティともいうべき捻りの要素が、このバンドに今でも変化をもたらし続けているのだということがこの1枚からよく伝わってくる。このたびSkream!では、メンバーに初のインタビュー取材を敢行。曲が持つエキセントリックな印象とは裏腹に、誠実且つ温厚な口調で回答してくれる3人であった。

-Skream!初登場ということなので、まずは3人が集まった経緯を訊かせていただけますか?

ヨシダ:もともと僕が福岡から上京して、それからメンバーを探し始めました。

ハヤシ:2014年の5月にここ(ヨシダとハヤシ)が知り合って、それからふたりでライヴをやりつつギタリストを探していて。そこで思いついたのがこの子(ヒラキ)で、誘ってみたら"やってみたい"って言ってくれたんです。それで結成したのが2015年2月ですね。

-みなさんはもともとどんなバンドをやってたんですか?

ヨシダ:僕は今の色そのままって感じでしたね。

ハヤシ:自分はロックンロールとかガレージ系のバンドをやってました。だから今のバンドとは全然違いますね。

ヒラキ:僕は90年代のオルタナから影響を受けたバンドをやっていまして、それが解散して、ずっとバンドを探してたっていう状況でした。

-ジャンルとしては結構バラバラな感じですね。

ハヤシ:そうですね。ヨシダだけは軸が変わってないですけど。

-ハヤシさんとヒラキさんはこれまでと違うテイストのバンドに所属することになって、難しさみたいなものはありましたか?

ハヤシ:それはありますね。やっぱり人それぞれ持ってるものは違うので。呼吸の合わせ方だったり、得意/不得意なものの兼ね合いだったり。音楽も違えば人も違うので、それをうまくひとつに固めていくっていうのが難しいし、今でもそこはいろいろ考えてクオリティを上げるための努力はしてますね。

-演奏面ではいかがですか?

ハヤシ:そうですね......例えば前やってたバンドはシンプルなロックンロールだったので、凝ったことはあんまりやらなかったんですよ。でもこのバンドでは少し凝った方がカッコいいだろっていうのがあるので。

ヒラキ:僕はバンド全体でぶつかり合うような音楽性のバンドがやりたいとずっと思ってたんです。今は3ピースっていう形で、メンバー全員が対等にやれる感じが楽しいですね。

-おふたりとも、前のバンドをやってるときに感じてた"ちょっとこういうことやってみたいんだけどな"という部分を、今実現できてるという感じですか?

ヒラキ:はい。

ハヤシ:そうですね。

-そもそも"コーユーエンギプラン"というバンド名の由来は何でしょうか?

ヨシダ:僕が考えたんですけど、昔から語呂が良くて1回聞いたら忘れないような名前を(バンドに)つけてまして。今回もなんとなくカタカナがいいかなーと思いながらずっと考えてたら、パッと"コーユーエンギプラン"っていう名前が降りてきたんですね。バンド名から"こんな曲やるんだろうな"っていうのがあんまり読めない方が好きなので、由来とか意味がないようなものをつけたかったんです。あと、検索したら一発で出てくるとか、そこらへんはこだわりましたね。

-バンド名もある意味象徴的ですけど、曲の展開とか歌詞の内容とか、一筋縄ではいかない部分がこのバンドの"らしさ"のひとつですよね。

ヨシダ:そうですね。というか、自分の中では一筋縄ではいかない感じを意識して作ってるわけではないんですけど。そういうふうによく言われるようになってから気づきましたね。超キャッチーな曲を作ってるつもりだったのに、っていう(笑)。

-ご自身としては変化球を投げてる自覚はなかった、と。

ヨシダ:そうですね。

-自覚するようになったのはいつごろからですか?

ヨシダ:20歳ぐらいのときだったと思うんですけど......オリジナル曲を作り始めて、福岡でライヴをしたときにライヴハウスの店長に"エラい捻った音楽やってるね~"と言われたんですよ。で、"そうですか?"とか言いながらやり続けてて。周りの人たちからも"そこが好きだ"と言われることが多くなってきたから、それからは"あぁ、そうなのかな"って思えるようになりましたね。

-おふたりはヨシダさんが作る曲を聴いて最初どう思いましたか?

ハヤシ:"これだ!"って思いましたね。捻ってるかどうかというよりは、声や曲がやりたかった理想の形だなと。ピッタリきた感じですね。

ヒラキ:いやぁ、捻ってるなぁって思いましたね。で、あとから(ヨシダに)聞いたらこんな感じだったので最初はビックリしました。自然にこういう曲が出てくるって、(頭の中)どうなってるんだろうって。