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INTERVIEW

Japanese

arko lemming

2015年11月号掲載

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Member:有島コレスケ

Interviewer:石角 友香

-肝心の作品ですが、久しぶりにオルタナティヴというか、90sぽいサウンドを聴いたなと。

そうですね。それをわかっていただけるともう満足です。

-(笑)1番、記名性が出るところって歌うことじゃないですか? その部分はどうだったんですか? "歌いたい"っていう思いからなのか、それとも歌う必然があったから?

いや、"歌いたい"っていう気持ちもあったんですけど、恥ずかしいなぁっていう気持ちもありましたよねぇ......。今まで恥ずかしさが上だったんです。そこをちょっと越えてきたぐらいなんですよね、今。なので、ようやく世に出せる気持ちになったっていうところもあり(笑)。ま、コーラスとかでも歌ってるのでだんだん人の前で歌うことに慣れてきたんです。でも、あんまり自分のバンドとかで俺がメインで歌う気にはならなかったな。歌うなら自分の曲っていうのはありましたね。

-そこと早く自分の作品を出したい気持ちはせめぎあってたんですか? それともどこかで一致した?

一致したのかな? ......もっと早く出そうと思えば出せたっていうところもあるんですけど、若干待ってたようなところもあるんですよね。周りのお友達と"みんなで頑張ろうよ"というか(笑)。同級生だったりするので、toldとか。

-たしかにバンドがあるわけですからね。

そうそう。それで頑張れるのが1番楽しいんじゃないかな?とは思ってたんですけど、そこのせめぎあいもありましたよね。"俺はできちゃうけどね"って気持ちもありつつ(笑)、ちょっと待ってたみたいなとこあります。でももう待ってられんなっていう。

-大きくtoldとサウンドが違うわけじゃないのが逆に驚いたんですけど。

そうですね。なんかソロっぽい作品を出したくなかったんです。アコースティックだったり、打ち込みだったり、なんかのバンドの人のソロみたいなの。まぁまぁサイド・プロジェクトでしょ?みたいのが嫌で。だからバンドらしく、音もバンド・サウンドにして出したかったっていう思いはありますね。

-有島さんの場合、音楽以外の活動も面白いなと思っていて。BOYLY Entertainmentのデザインとか見てると、自分たちが好きなモノを提示する姿勢というか。

そうですね、まさしく。そこをわかっていただける、さすが(笑)!

-(笑)それはこのソロとも通じていると思って。

そうですか......それは良かった! 意外と伝わるもんですね。僕、これ全然好かれないと思ってたんですよね。

-なぜですか?

今っぽくないじゃないですか。わりと90年代、2000年代初頭のあのころの感じを意識して作ったんで、ちょっと古いっていうところですね。そのちょっと古いところを狙ったんだねってところわかってくれる人が意外と多くて。そこは安心してますけど。

-且つソロはよりパーソナルな感じがします。

そうですね。パーソナルにならざるを得ないですね、こんだけひとりでやっちゃうと(笑)。

-いや、なんでパーソナルだと思うかって歌詞だったりするんです。

ああ、そうですね。

-Track.1の「街」では"遊べないくらいなら やめてしまえばいいだけ"とか。

なんかイライラしてるんですよ、全体的に歌詞が(笑)。鬱屈してますよね。モヤモヤしてる感じになっちゃいました、結果。

-え? 全然イライラしてるように聴こえないですけど。

あ、ほんとですか? わりとなんか不満気な感じがします。批評的というか上から目線な感じがします。