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INTERVIEW

Japanese

プラグラムハッチ

2015年09月号掲載

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Member:相澤瞬(Vo/Gt) 添田綾香(Gt/Key/Cho) 宮崎達矢(Ba) 藤原寿夫(Dr)

Interviewer:蜂須賀 ちなみ

-2014年6月には初の全国流通盤となる1stアルバム『感受色ドロップス』をリリースしています。当時、周りからの反応はいかがでしたか?

相澤:それまで会場でリリースしていたので"やっとハッチが全国盤を出すぞ!"という感じでした(笑)。ずっと応援してくれている友人が、CDの展開されているコーナーの試聴機でアルバムを聴きながら泣いてくれていたのがとても感慨深かったです。単純に全国の方からたくさんの反応をいただけたのもすごく嬉しかったですし、"やっていたことは間違いじゃなかったんだ"と思えました。

-今年の5月にはZepp DiverCityで行われたイベント"INDIES BLOCK"に出演したそうですが、いかがでしたか?

相澤:2500人収容の会場だったので、単純にやっていて気持ちよかったです(笑)。もともとこういうキャパでやっていきたいとはずっと思っていたので、違和感もありませんでした。ただ、たまにではなく、大きな会場でコンスタントにライヴをできるバンドにならなければ駄目だとは常に思っています。バンドの人気も知名度も、まだまだそこに足りないので、その現状がとても悔しいです。頑張りたいです。

-今年バンドは結成10周年だそうですが、心境はいかがですか?

相澤:気づいたら10年経っていました、という感じです(笑)。最初は年に数回ライヴするとかで全然ちゃんと活動出来ていないので、ギュッとしたら実質5年くらいかと思います(笑)。でも1つのことを10年続けるって、よく考えたら難しいですよね。地道に続けてこられたのは、メンバーや応援してくれる方が信じてついてきてくれたおかげなので、感謝の気持ちを忘れずにいたいです。

-その10周年を記念して発売されるフル・アルバムがこの『YUCARI』ですが、こちらは、ライヴ会場限定盤の『YUCARI』を再構築したものでしょうか?

相澤:はい、そうです。もともとライヴ会場で3年前に発売した同名のアルバムが、すごくたくさんの方に気に入っていただけているアルバムだったんです。完全に当社比ですが(笑)。自分的にも"プラグラムハッチってこんなバンド!"って具体的に提示できた作品で、収録されていた楽曲も自然とライヴの定番曲になっていったんですね。で、"いつかこのアルバムを全国の方にちゃんと届けたいな"とはずっと思っていて。"今ならもっとこのアルバムを良くできる!"とも思っていましたし、ちょうど10周年だったので、この機会にフル・アルバムで完全版にしよう、ということで作り始めました。

-アルバムを聴かせていただきました。12曲というボリュームの中にしっかりと起承転結が落とし込まれていて、プラグラムハッチの世界観をより深く堪能できる作品だと思いました。

相澤:嬉しいです!ありがとうございます。プラグラムハッチのより深い所が知れるアルバムだと思っています。かなり濃い楽曲が揃いました。バンド感が強いアッパーな曲も多いですし、遊びに遊んでいる曲も、しっとりしている曲も、とんでもなく暗い曲もあります(笑)。何より、伝えたいメッセージを込めた曲が多いです。前回のアルバム『感受色ドロップス』はポップな仕上がりを意識した、いつでも気軽に聴けるものを作ったのですが、今回は1本の映画のような物語のある作品になったと思います。

添田:たくさんの方に支えられて、発売できたことを誇りに思える作品ですね。今までももちろんそうなんですが、今回のフル・アルバムは人生が詰まってるというか......家族、友人、今まで応援してくれた方に恩返しできる作品になったと思います。

宮崎:ストレートなものから変化球まで、本当にプラグラムハッチの魅力が凝縮されたアルバムだと思います。きっとあなたにとってお気に入りの1曲が見つかる。そんな作品に仕上がったと思います!

藤原:最初に思っていたよりも、濃厚な1枚になったと思います。フル・アルバムならではの"ストーリー"みたいなものを大いに感じていただければなと。そして2周目に入ったときに、また別の『YUCARI』が聴ける、そんな1枚に仕上がったと思います。

-収録曲の中からお気に入りの曲を教えてください。

相澤:どれも思い入れのある曲ばかりなので選ぶのは難しいのですが、せっかくなので新曲のTrack.1「かくかくしかじか」、Track.8「sensational先生」あたりをお勧めいたします(笑)。

添田:Track.5「紫陽花と帰路」が好きです! この曲は、プラグラムハッチがシンセを使うようになってから1番最初に音源化された曲なんです。この曲を聴くとその当時のことを思い出したり、今回リアレンジして曲も大人になったなぁ......って一緒に成長できた思い入れのある曲ですね。今回のアルバムには欠かせなかったと思います!

宮崎:Track.9「うみべの花火」です。いい意味で無色といいますか、このアルバムの中での箸休め的なポジションにある楽曲だと思います。

藤原:Track.11「musicpoolに溺れたい」ですね。約3年前、曲のタイトルと同じ名前の2ヶ月連続自主企画を開催した際に作った曲です。この曲の歌詞を見たときに、それまでいい意味で抽象的な歌詞が多かった相澤がすごく直球な言葉を選んできて、"あ、この人すごい!"って改めて思いました。当時からとても思い入れの強い曲です。