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INTERVIEW

Japanese

yEAN

2015年09月号掲載

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Member:キャッチー師匠(Key/Vo)サナキ(Gt/Key/Vo)イイズカ(Gt/cho) コウエイ(Gt)上野 詩織(Ba/cho)アベ ヨウスケ(Dr/Cho)

Interviewer:沖 さやこ

初の全国流通盤である前作『4C』から3年。男女混合バンドyEANが新作『NATURAL』をリリースする。この3年間、バンドは止まっていたわけではなかった。オリジナル・メンバーのサナキとイイズカはサポートを入れながらバンドを動かし続け、サナキは楽曲作りを始めた。そして今、yEANは6人の正式メンバーで活動をしている。キーボードが作るきらきらしたポップ感、ギター/ベース/ドラムの生むダイナミズム、抜けのいい男女ヴォーカル、USインディーの系譜にある音作り。明るさの中にある切ない匂いが、夏の終わりとよく合う。新生yEAN 6人全員に話を訊いてきた。

-今回の2ndアルバム『NATURAL』は3年ぶりのリリースでもありますので、まずこの3年間を振り返りたいと思います。2012年に1stミニ・アルバム『4C』をリリースなさって、2013年4月にベース・ヴォーカルの女性が脱退し、同年7月にドラマーさんが脱退とのことですが、この時期はバンドにとってどんな時期でしたか?

サナキ:ベース・ヴォーカルの子が抜けて、その代わりの子が入って、そのあとにドラマーが抜けて、また新しい人が入って......という感じだったので、活動自体は止まってなかったんですよね。抜けたふたりがメインで曲を作っていたので、それから僕が曲を作るようになって。以前のyEAN像を考えて曲を作ることはないんですけど、"男の子ヴォーカルと女の子ヴォーカルの両方がある"というのは前と変わってないかな、と思いますね。基本的には自分が今やりたいことをやってるので、いいのか悪いのか曲の幅も勝手に広がってっちゃって。

-まずはアキさん(※キャッチー師匠)がサポートで加入なさると。

キャッチー師匠:ベース・ヴォーカルの人が抜けたあと、ずっと連絡を取ってなかったサナキさんからいきなり連絡があって"明後日ライヴだから、ちょっとyEANやってよ"って(笑)。"いいですけど、明後日のライヴは出られません"と答えて、サポートで入ることになりました。

サナキ:それから1年くらい経って、アベ君を正式メンバーに誘うタイミングでアキちゃんも正式メンバーに誘いました。

キャッチー師匠:正式加入は悩んだんですけど、楽しそうだからやる!って(笑)。

アベ:僕が千葉で別のバンドをやっていたときに、前のyEANのメンバーと一緒にライヴをしていたり、もともと知り合いではあったんですけど、前のドラムの人が抜けちゃうタイミングでサナキさんに誘ってもらって。もともと人も好きだったし、バンドも知ってたんで、"僕でいいなら、面白そうだしやります"と答えて。

サナキ:ありがたい限りですよねえ、本当に。

-上野さんとの出会いは?

サナキ:それまでサポートのベースが男の子だったんですけど、バランス的に女の子がもうひとりいた方がいいのかな?と思って。でもつてが何もなかったので、知り合いのバンドマンの女の子に"女性ベーシストいませんかね?"と聞いたら、僕がやってる別のバンドがしおりん(上野)が前にやってたバンドと対バンをしていたらしくて、その女の子を仲介役にして、しおりんに"サポートでもいいのでやってくれませんか?"とお願いして。それでこの5人になって1年くらいですね。

上野:そのときに"いろんなバンドをやりたいな"と思っていて。その繋いでくれた人からも全国リリースをしてるバンドだと聞いたので、やってみたいなと思って。

-ではそれが去年の夏ごろで、そのあと12月にコウエイさんが加入なさると。

サナキ:僕がキーボードを弾いたりギターを弾いたり歌ったり、いろいろするので、アキちゃんと"6人の方が曲が広がるんじゃね? もうひとりギターを入れたいね"って話になって。そのときにちょうどコウエイはがつがつバンドをやっているわけではなかったから誘って、12月に入ってもらって。

コウエイ:バンド自体は昔から知ってたので。曲も良かったし、誘われたんで"じゃあやります"と。

サナキ:ちゃんとギターを弾いてくれるギタリストが欲しかったんですよね(笑)。

(※全員がイイズカを見る)

-はははは。"ステージ上のスベり芸とMCを担当する"というイイズカさんと両極端の、寡黙で安定したプレイをするコウエイさんが加入してくれるというのは、バンドにとってラッキーですよね。......ちなみにイイズカさんはどれくらいギターを弾いてらっしゃるんですか?

イイズカ:あー、3割くらいですかね。

アベ:自分で3割だと思ってるんですね(笑)?

イイズカ:基本何も演奏しなくても成り立つんですよ。ただ、自由にやらせていただいてるのはたしかなので。それでこそyEANだなと思いますね。

キャッチー師匠:お、まとめましたね。

サナキ:腹立つわー(笑)。でもまあ、(イイズカは)リーダーなんでね。

-それで今の6人が揃ったんですね。そして上野さんは今年の4月に正式加入をなさって、yEANというバンドが整ったところで今回『NATURAL』がリリースされるわけですが、この3年間のライヴでやっていた曲が中心ですか?

サナキ:そうですね。ライヴのド定番ですね! キラー・チューン!

-"NATURAL"というタイトルに込められた意味とは。

サナキ:自然体の僕らを......そのまま......反映させて......。

全員:へぇ~(笑)。