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INTERVIEW

Japanese

石井卓とジョン中村

 

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Member:石井卓(Vo/Gt) ジョン中村(Dr)

Interviewer:奥村 小雪

2013年に活動を休止した4人組ロック・バンド、Jeeptaのフロントマン 石井卓が、数々のジャンルに身を置き活躍してきたドラマー、ジョン中村とタッグを組んだ。そんな"石井卓とジョン中村"が、6月3日に1stミニ・アルバム『How low,my friend?』をリリースする。Skream!では、2ピース・バンドとして活動する彼らにメール・インタビューを敢行。ふたりのルーツ・ミュージックから、曲作りへのこだわりまで、たっぷり話を訊いた。

-石井卓さんは2005年からJeeptaのフロントマンとして活動されていましたよね。2013年にJeeptaが活動を休止して以降、どのような音楽活動をなさっていたのですか?

石井:しばらくは弾き語りをメインの活動にしていました。アコースティックのイベントに呼んでもらうことが多かったんですが、ときどきバンドたちの中に混ざって出ることもありました。そうすると、"やっぱデカイ音いいなー""出したいなー"と思ったりしてましたね。

-ジョン中村さんは、以前メタル・バンドで活動されていたり、miserylandのドラマーとしてソウル・ミュージックを奏でてらっしゃったりと、幅広く活動されていて。miserylandの活動休止後もさまざまなジャンルのバンドでサポートを務めてらっしゃいますが、中村さんご自身のルーツ・ミュージックはどのようなものなのでしょうか?

ジョン中村:ずっと歌モノ好きで、初めて購入したCDがスピッツとMr.Childrenですね。そこから徐々にロックな音楽を聴き始めました。黒夢、Sads、BLANKEY JET CITY、BRAHMAN、THE MAD CAPSULE MARKETSなどを聴いて音楽を始めました。洋楽だとRAGE AGAINST THE MACHINEやKORNのずっしり重ためのバンドを聴いてましたね。あとメタルは運転中に大音量で聴くことが多いですね(眠気覚まし的な笑)。

-石井さんのルーツについてもうかがいたいです。影響を受けたアーティストやお気に入りの作品などはありますか?

石井:その質問にはいつも悩まされます(笑)。90年代J−POPはだいたい聴いていたので根底にはあると思います。海外のバンドでは、BLINK-182、INCUBUS、NIRVANA、KORNは学生時代よく聴いてました。

-おふたりの出会いからバンド結成までには、どういった経緯があったのでしょうか? バンドとしてのコンセプトなどもあれば教えていただきたいです。

石井:僕がよく個人練習で使うスタジオがあるんですが、そこのスタッフをジョンがやっていました。さらに僕の知り合いのアーティストのサポートをやっていたのもあって、ときどき話をしていました。で、あるとき、僕は弾き語りとして、ジョンは知り合いのサポートとして対バンする機会があって、そこで"今度遊びでスタジオは入ろうか"となった気がします。コンセプトはそうですね......"ふたり組のバンドである"ってことですかね。

-ベーシストなどを入れずに、2ピースで活動してらっしゃるのには理由があるのでしょうか?

石井:やはり面白みがあるというのが1番大きいですかね。ふたりで何ができるか、どこまでできるか。普通の3ピースや4ピースに勝てるかっていう部分で(笑)。いいものってやっぱシンプルだと思うので、変な話、できることを制限すると素材が磨かれる気がしています。メロディや歌詞、技術的なところも含めて。

-いよいよ6月3日に1stミニ・アルバム『How low,my friend?』がリリースとなりますね。今作のタイトルの由来をお聞かせください。

石井:最近......と言っていいのかわからないですが、心を痛める人が多い気がしています。時代が厳しくなったのか、僕らが弱くなったのか、そこまでははっきりわかりません。僕の身近なところでも苦しんでいる人がいて、だから余計感じているんだと思います。その大の親友へ、僕なりに希望を伝えたいなと。

-Jeeptaのころよりも歌詞にリアリティが増したように感じたのですが、それは意図したものなのでしょうか?

石井:意図したわけではないですね。自然発生的なものだと思います。