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INTERVIEW

Japanese

WONDER WONDER

2015年05月号掲載

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Member:松尾 美樹 (Vo) 八島 詳 (Gt) 吾郷 大樹 (Ba) 栗田 結依 (Dr)

Interviewer:山元 翔一

-2014年6月には1stミニ・アルバム『食卓』をリリースされていますが、これはWONDER WONDERにとってどういった作品でしたか?

 

吾郷:何にも狙わずに、初期衝動だけで作りました。ワンダーのみんなの純粋な"イモさ"が詰め込まれてると思う。

松尾:青さが詰まった、不器用でかわいい作品だと思います。

-作品について詳しくうかがいたいと思います。まず、今作『歌声は草原から星空まで』はいつごろどのような形で制作がスタートしたのでしょうか?

松尾:アルバムのタイトルにもなってる「歌声は草原から星空まで」とういう曲が、10月の終わりごろ。秋の匂いが冬に変わりそうなときにできました。歌詞とメロディが最初にできて、そこにみんなが楽器をのせてくれました。

八島:そのころに「森のくまとソーダ水」もできて。それで「風」とか「グンナイサニーデイ」とか、まだ音源になってない曲がいっぱいあったからレコーディングして。......あ!「風」のギター録ってるときコウモリが飛んでたんですよ(笑)!それでアルバムに入れる9曲を選んで、自然と『歌声が草原から星空まで』がアルバム・タイトルになりました。それだけみんなにとっても少し特別な曲な気がする、作った時期的にも。

-今作において何かコンセプトはありましたか?

八島:それぞれの歌がひとつの物語で、絵本の短編集みたいなアルバム。どの歌にも違う主人公がいて、だけど同じ世界でのお話みたいな感じ。絵本を読むような気持ちで聴いて欲しいです。

吾郷:ベースは"たろすの邪魔はしないように、且つメロディックに"というコンセプトで作りました。結果は別として。

栗田:たろすのリズムを感じることを大切にしてます。

松尾:コンセプト......、"懐かしさ"かなぁ。WONDER WONDERが結成してから少々急ぎ足でこれまで駆け抜けてきました。活動する中で、どんどん故郷が増えていく感じ。また会いたい人がいろんなところに増えていく感じがしました。人の繋がりの中で生かされてきたWONDER WONDERのこれからの原動力は"懐かしさ"だと思っています。人間が生きていくうえでも"懐かしさ"というのはきっと大きな幸福感や原動力を与えるはず。今までの足跡とその周りの景色を懐かしく、嬉しく思いながら、また次の1歩を踏み出すことのワクワクを詰めこんでいるのが、『歌声は草原から星空まで』という作品だと思います。

-ポップ且つハートフルな楽曲が並んでいるのが印象的ですが、今作を制作するうえで何かインスパイアされたものはありますか?

吾郷:はっぴいえんど。

松尾:Mother Teresaかなぁ。例えどんなに悲惨な人生でも、その人が最後の最後の瞬間に生まれてきて良かった、幸せだったと思ってもらえるように、そのために尽くすこと。治すのではなく、"心を抱きしめる気持ち"にインスパイアされています。......インスパイアって何(笑)!?

八島:人の営みがもつ普遍的な部分。

栗田:近くの山。自然。とりあえず悟ってみた。

-楽曲制作はどなたがメインで行っているのでしょうか?

吾郷:主にたろす、やっしーさん。「歌声は草原から星空まで」はたろすとくりちゃんが作って、やっしーさんがコードつけました。

松尾:私はどの曲もすべて歌詞から書いてます。その言葉を声に出して話してるうちに自然にのるメロディをそのままのせています。

八島:たろす。たろすが歌いたい歌を力一杯歌えることだけ考えてます。

-現在のような作風に行き着くまでに試行錯誤はありましたか?

松尾:私、試行錯誤してない(笑)。

吾郷&栗田&八島:ないね(笑)。